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Adobe Analytics: Legacy s_code.jsからAppMeasurement.jsに乗り換える

こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。

今まで個人ブログで技術メモを兼ねた記事を書いてましたが、今後は公式ブログに投稿します。

まずは、過去に個人ブログにも書いた、AppMeasurement.jsへの乗り換えについてです。

やった事:

ファイル名はs_code.jsのままで、”DO NOT ALTER BELOW THIS LINE”のコメント行配下の本体を、AppMeasurement.jsの本体に貼りかえるというのが基本。

あと、Mediaモジュールで動画を計測してるので、モジュールをAppMeasurement_Module_Media.js + AppMeasurement_Module_Integrate.jsの内容に貼りかえます。

次にプラグインの互換性についてはここで調べておきます。
https://marketing.adobe.com/resources/help/ja_JP/sc/implement/plugins_support.html

getPageName プラグインが対応していると書いてあるので、そのまま試しましたが、
s.wdがないとかs.flがないなどエラーが出てきて怒られるので、下記のように一部を変更。

  • s.wd を window に置き換える。(もしくはプラグインより上にs.wd=window;という記述を追加する。)
  • s_code.js から s.fl と s.pt を持って来る。

するとこのようになります。

s.getPageName=new Function("u",""
+"var s=this,v=u?u:''+location.href,x=v.indexOf(':'),y=v.indexOf('/',"
+"x+4),z=v.indexOf('?'),c=s.pathConcatDelim,e=s.pathExcludeDelim,g=s."
+"queryVarsList,d=s.siteID,n=d?d:'',q=z<0?'':v.substring(z+1),p=v.sub"
+"string(y+1,q?z:v.length);z=p.indexOf('#');p=z<0?p:s.fl(p,z);x=e?p.i"
+"ndexOf(e):-1;p=x<0?p:s.fl(p,x);p+=!p||p.charAt(p.length-1)=='/'?s.d"
+"efaultPage:'';y=c?c:'/';while(p){x=p.indexOf('/');x=x<0?p.length:x;"
+"z=s.fl(p,x);if(!s.pt(s.pathExcludeList,',','p_c',z))n+=n?y+z:z;p=p."
+"substring(x+1)}y=c?c:'?';while(g){x=g.indexOf(',');x=x<0?g.length:x"
+";z=s.fl(g,x);z=s.pt(q,'&','p_c',z);if(z){n+=n?y+z:z;y=c?c:'&'}g=g.s"
+"ubstring(x+1)}return n");
s.fl=function(x,l){return x?(''+x).substring(0,l):x};
s.pt=function(x,d,f,a){var s=this,t=x,z=0,y,r;while(t){y=t.indexOf(d);
y=y<0?t.length:y;t=t.substring(0,y);r=s[f](t,a);if(r)return r;
z+=y+d.length;t=x.substring(z,x.length);t=z<x.length?t:''}return ''};

あと、 s.getQueryParam じゃなくて、 s.Util.getQueryParam を使うとヘルプに書いてあるので、
とり急ぎ、 s.Util.getQueryParam を旧 s.getQueryParam にコピーしておきます。

s.getQueryParam = s.Util.getQueryParam;

ただしこのやり方では問題が残ります。
旧 s.getQueryParam は、1番目の引数がクエリパラメータ名、2番目がデリミタ、3番目がURLです。
しかし、新 s.Util.getQueryParam は、1番目の引数は同じですが、2番目の引数がURLで、3番目がデリミタです。

そのため、旧s.getQueryParamの第2引数と第3引数を使っている場合は、引数の順番を入れ替える処理を別途実装してやる必要がある、というのを覚えておいてください。
さらに、従来のs.getQueryParamのように、複数の引数をカンマ区切りで同時にセットする事も出来ません。
そこらへんも直す必要があります。
getQueryParam versus Util.getQueryParam

あと、クッキー読み書き関数のs.c_rとs.c_wは、いまのところAppMeasurementでも動くので、そのままにしておいてもOKです。

他のプラグインなどでもs.wdが見つからないというエラーが出てくる事がありますが、s.wdをwindow に置換するなどで回避出来ます。

結論からして、旧s_code用プラグイン類は、FormAnalysis以外は諸々修正すればAppMeasurementでも動作します。

FormAnalysisはDTMのイベントルール設定でForm Submitをトリガーとする事で、似たような実装をする事も出来ます。

弊社ではAppMeasurement乗り換え支援サービスを提供しておりますので、この機会にぜひお問い合わせください。

AppMeasurement.jsアップグレードお問い合わせはこちら

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