Google BigQuery

Treasure DataからBigQueryにデータを移動させる方法

こんにちは、エクスチュアの酒井です。
今回は、TreasureDataからBigQueryへのデータの移動(コピー)の仕方についてご紹介します。

==================================

①TreasureDataとBigQueryを連携させる

1-1 GCPのProjectIDを取得する

エクスポートを行うGCPプロジェクトの管理画面にアクセスし、ProjectIDをコピーする。

 

1-2 GCPのJSON Credentialを取得する
GCPのサービス選択タブより、「APIとサービス」→「認証情報」にアクセス

認証情報を作成から「サービスアカウントキー」へ進み、「新しいサービスアカウント」を選択し、以下のように設定する

※ここで作成したJSONキーは厳重に保管ください。

以上でBigQuery側の設定は完了です。

②TrasureData上でエクスポート設定を行う

TreasureDataの左メニュー画面で、「Connection」を選択しBigQueryのコネクタを選択する。

Authentication modeを「JSON keyfile」で選択し、1-2で取得したJSON認証情報を赤枠内に入力。


CONTINUE押下後、名前をつけてコネクタを保存する。
※DLしたJSONはメモ帳、クロームで開くことができます。

以上で、環境設定が完了したので本題のデータ引っ越し作業に移ります。

③BigQueryへデータを移動させる

移したいデータセットで、クエリを入力後、画面右上の「Output results」にチェック。
作成したいコネクタを選択し、下記の情報を入力します(グレー文字は任意)

新しくBigQueryにテーブルを作成する際には、赤枠内でスキーマの設定が必要になりますが注意点があります。

それは、
①SELECTのクエリ結果で出てくるカラムと、同じ順番でスキーマの設定をしなければならない
②SELECTのクエリ結果で出てくるカラムと、設定するスキーマの個数は同じである必要がある
です。

例えば、クエリでA・B・Cというカラムが結果で出てくるとしたら

[{“name”:”A”,”type”:”STRING”,”mode”:”REQUIRED”},{“name”:”B”,”type”:”STRING”,”mode”:”REQUIRED”},{“name”:”C”,”type”:”STRING”,”mode”:”REQUIRED”}]

となります。A→B→Cの順番でスキーマ設定しなければなりません。
尚、ここではスキーマを”REQUIRED”としていますがデータセットにNULLが含まれる際は”NULLABLE”にしないとエラーとなります。
ですので、BigQueryのテーブルのスキーマに合わせ変更してください。
参照:https://cloud.google.com/bigquery/docs/schemas?hl=ja

以上の設定が完了したら、右上の「Run」を選択し気長に待ちましょう。
Jobが完了し、BigQueryにデータが移されていたら完成です。

————-

エクスチュアは国内では希少なTableau Certified Professionalも在籍するTableauのパートナー企業です。
また、Google Cloud Platform、Adobe Marketing Cloudといったマーケティングテクノロジーに精通したスタッフが、
デジタルマーケティングからビッグデータ分析まで統合的にサポートします。

お問い合わせはこちらからどうぞ

ブログへの記事リクエストはこちらまで

ピックアップ記事

  1. 最速で理解したい人のためのIT用語集

関連記事

  1. Adobe Analytics

    Adobe Analytics: DatafeedのログからフォールアウトレポートをBigQuery…

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。…

  2. GA 360 Suite

    GoogleDataStudio:複数のデータソースにフィルターを適用する

    こんにちは。エクスチュアの渡部です。今回はDataStudio(デ…

  3. Google BigQuery

    OWOX BI: GoogleSheetsアドオンでBigQueryをお手軽ビジュアライズ

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(コン・ヨンドン)です。今日は…

  4. Adobe Analytics

    Adobe Analytics: BigQuery+Lookerでアトリビューション分析

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。…

  5. Google BigQuery

    オープンソースBI「Metabase」の使い勝手が丁度良かった

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(コン・ヨンドン)です。ほんの…

  6. Google Analytics

    Google Analytics 4 + BigQueryでよく使う基本的なSQL例

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。…

最近の記事

  1. 【GA4/GTM】dataLayerを使ってカスタムイベント…
  2. 【GA4/GTM】dataLayerを活用しよう
  3. ジャーニーマップをデジタルマーケティングの視点で
  4. ChatGPT ProからClaude3 Proへ移行した話…
  5. その分析、やり方あってる?記述統計と推測統計の違い
  1. Google Analytics

    Google Analytics 4: イベントパラメータをセッションスコープで…
  2. Adobe Analytics

    Adobe Summit 2020レポート: Advanced Techniqu…
  3. ChatGPT

    LangChainって何?: 次世代AIアプリケーション構築 その2
  4. Adobe Analytics

    異常値検出とは-Adobe Analyticsの指標説明
  5. ヒートマップ

    ユーザビリティの検証で気を付けたいこと、やってはいけないこと④
PAGE TOP