Adobe Experience Cloud

Adobe Summit 2020レポート: Welcome

こんにちは。エクスチュアインターン生の畝川(せがわ)です。

昨今の情勢を踏まえ、史上初のバーチャル開催となったAdobe Summit 2020。

今回は恒例であるShantanu Narayan(シャンタヌ・ナラヤン)CEOによる講演をまとめました。

ナラヤンCEOも自宅から参加!

昨今の情勢を踏まえ、Adobeは全従業員が自宅で就業しているため、シャンタヌ・ナラヤンCEOも自宅からオープニングスピーチをします。

誰もがライフスタイルを変えなければいけない危機に瀕し、「ベストプラクティスの共有」、「デジタルな顧客エンゲージメント」の重要性がこれまで以上に高まっている現在、デジタル変革をけん引してきたAdobeのノウハウやビジョンを世界に還元するのがAdobeの役割だと、ナラヤンCEOは始めます。

デジタル経済指標(DEI)

このような変革の時に、Adobeはこれまで蓄積してきたテラバイト単位のAnalyticsデータを分析、専門家と協力して新たに

デジタル経済指標(DEI)なるサービスを発表。

プライシングや、売上などのグローバルトレンドを経営にリアルタイム反映できるようになると。

デジマの先駆者・プラットフォーマーであるAdobeだからこそ提供できるサービスでしょう。

常にデジタル革命の中心に

Adobeは三つのサービスを同時に提供しています。

  1. Creative Cloudで優れた顧客体験を構築
  2. Document Cloudで対面せずともドキュメントの生産性を向上
  3. Experience Cloudで収益とロイヤルティを向上させる顧客体験を設計・提供

これにより常にデジタル革命の中心に居続けることができているとか。

Document Cloudの電子サインなどはこれまで以上に脚光を浴びそうですね。

日常生活を支援するテクノロジーから、デジタル行動のオンライン追跡まで、常にデジタル革命の中心にいるのが、アドビの戦略です

成功するデジタル企業の三つの特徴

デジタル革命の中心にあるAdobeによると、成功しているデジタル企業には三つの特徴があるとか。

  1. 人々が買うのは、商品ではなく、経験
  2. 美しいだけでなく、インテリジェントな設計(リアルタイム顧客プロファイル)
  3. CIOとCMOの強力なパートナーシップ

1.ここ数年間言われ続けており、そのトレンドは変わらずです。

2.ただ単にデジタル化されていれば良いというわけではなく、顧客のニーズを的確に把握し、的確なタイミングで提供することが重要です。そこでAdobeが導入するのが、リアルタイムの顧客プロファイル。散在している顧客とのタッチポイントを一元的に管理し行動につながる示唆を提供します。

3.カスタマージャーニーを担当するCMO(最高マーケティング責任者)と、ビジネス継続のための情報環境づくりを担当するCIO(最高情報責任者)ですが、マーケティングはよりデータ主導にITはより顧客中心に変化している現在では2人のリーダーが手を取り合い組織横断的に企業を経営していくことが必須です。

全てを一元管理するプラットフォームが、最も生産的で効果的

デジタル化の波で数々の企業がばらばらのデータをつなぎ合わせるよりも、完全に統合されたExperience Cloudで包括的にカスタマージャーニーを管理するのが一番手っ取り早くて効果もあるよね、というのがAdobeが一貫して主張してきたことですね。

顧客体験プレイブック(CXM Playbook)

最後にナラヤンCEOは、顧客体験プレイブック(CXM Playbook)というサービスを紹介します。

これはカスタマージャーニーの全フェーズ(発見→試用→購入→使用→更新)をリアルタイムで管理することで、顧客の見取り図を作り、企業にCXM(顧客体験管理)領域での示唆を提供するサービスだそうです。

おわりに

史上初のバーチャル開催という違いはありつつも、CEOが掲げるビジョン・主張は一貫していました。

  • 昨今の危機があらゆる側面でのデジタル化を加速させており、Adobeも社会に貢献していくこと
  • Adobeがプラットフォーマーとして他社を寄せ付けない強さを持っていること
  • Adobeの強みを生かした示唆やサービスをこれからも提供していくこと

Adobe Summitの全体像、デジタルのトレンドをつかむための一助になれば幸いです。

最後まで目を通していただきありがとうございました。

参照元

https://www.adobe.com/jp/summit.html

https://www.adobe.com/experience-cloud/digital-insights/digital-economy-index.html

https://acrobat.adobe.com/jp/ja/sign/capabilities/electronic-and-digital-signature.html

https://www.adobe.com/jp/experience-platform/real-time-customer-profile.html

https://www.adobe.com/jp/experience-cloud/cxm-playbook.html

ピックアップ記事

  1. 最速で理解したい人のためのIT用語集

関連記事

  1. Adobe Analytics

    Adobe AnalyticsとGoogle Analyticsの違い③ カスタム計測のされ方の違い…

    こんにちは。CEOの原田です。今回もAAとGAの違いを述べていきま…

  2. Adobe Analytics

    Adobe AnaltyicsとGoogle Analytics の「生Webビーコン」をBigQu…

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。…

  3. Adobe Cloud Platform Auditor

    Adobe Cloud Platform Auditor (Powered by ObservePo…

    こんにちはCEOの原田です。本日は先日より利用可能になったAdob…

  4. Adobe Analytics

    Adobe Analytics:セグメントの落とし穴:滞在時間がおかしくなる

    Adobe Analyticsの持つ機能の中でも特に強力で便利な機能の…

  5. Adobe Analytics

    Adobe Summit 2020レポート: Advanced Techniques to Get …

    こんにちは、エクスチュアの権泳東(コン・ヨンドン)です。Ado…

  6. Adobe Analytics

    Adobe新タグ登場って本当?AEP Web SDKって何だ?

    こんにちは、エクスチュアの権泳東(コン・ヨンドン)です。Ado…

最近の記事

  1. LangChainって何?: 次世代AIアプリケーション構築…
  2. 回帰分析はかく語りき Part1 単回帰分析
  3. GitHub ActionsでGCEへのデプロイを楽にしてみ…
  4. Snowflake の Copilot が優秀すぎる件につい…
  5. Snowflake の新しいData Clean Roomの…
  1. 本棚

    統計関連の本
  2. Adobe Analytics

    Adobe AEP SDK: リバースプロキシを使ったアプリ計測検証方法
  3. Enterprise Data Warehouse

    爆速データウェアハウスなApache Druidを試す
  4. Generative AI

    Snowflake の Copilot が優秀すぎる件について
  5. KARTE

    CXツール「KARTE」ってどんなツール?主な機能や魅力をざっくり紹介!
PAGE TOP