Office365

エクセルで「テーブル」を使うメリット① 「BIツールで使いやすい」

データを扱ういろんな環境、ツールがありますが、今も現場で出番の多いエクセル。
多くの人が使える反面、ちょっと複雑な作り方をすると他の人に引き継げなくなったりと、便利さとそのあとの運用の大変さは一長一短ですよね。
今日はExcel2007から使えるようになってる「テーブル」の良いところを、Martechの現場目線で紹介したいと思います。

BIツールで扱いやすい

BIツール(TableauやPower BIとか)でPC上のエクセルを読み込ませたいとき、シートに装飾のための行があると邪魔だったりして、使うデータ毎にシートを分ける必要があります。

よくあるBI向けのデータ例。※Tableauのサンプルデータより

なので、報告に使っているようなグラフや説明のための表現が多いエクセルだと、読み込ませるためには加工するなど一手間が必要になります。

こんな感じに不要な行/列があるとBIで扱うには不適。

「テーブル」機能を使うと、この一手間を省き、「エクセル自体のわかりやすさ」と「BIでの扱いやすさ」を両立させることができます。

やり方は簡単。BI向けに使いたい範囲をテーブルに変換するだけです。

メニューの挿入からテーブルを選択
テーブル化したいデータだけの範囲を選びます


「挿入」の「テーブル」を選んで、データ範囲を指定すると、その範囲がテーブルになります。

その後、作ったテーブル名はわかりやすく短いものに指定します。ここ重要。
あとでBIツールからデータを探すときや、関数を組むときに読みやすくなります。

テーブル化した範囲を選択するとメニューに出るテーブルデザインから

エクセルにテーブル埋込む手順はこれだけです。

では早速「テーブル」を使ったエクセルをBIツールに読み込ませてみます。
すると、シートに加えて、「テーブル」名で参照させることができるようになっています。

Tableau Desktopでエクセルを読み込むと、作ったテーブルが選択可能。
Power BIでもテーブルが選択可能

読み込むにあたって、BI側で特に設定変更などは不要で、新しめのツールならどれも標準で対応していると思います。

「テーブル」を使うことで以下のようなよくあるケースを解決/緩和できるのでオススメです。

データ提供者視点で楽になる

  • 分析するのにエクセルじゃなくてCSVにしろ、と言われる
  • エクセルは取り込めない、とか言われる
  • フォーマットが汚いから直して欲しい、と言われる

分析者視点で楽になる

  • 分析用にと渡されたデータがエクセルで、別シートに貼り付け直しが必要。
    更新がある度にエクセルが届くから毎回面倒。
  • CSVで欲しいと言ったら嫌な顔された。

エクセルのまま、分析用のデータとして使いたい部分だけテーブル化しておけば、データを提供する側、データを分析する側の双方がとても楽になりますね。
シート名と違ってテーブル名は名前を変えることもそんなに頻繁には無いので、あれ?読み込めないぞ?シート名変わってるし!というシーンも減ることでしょう。

まだExcelで「テーブル」を使ったことがなければ是非お試しください。


エクスチュアでは、事業担当者の方のデータ活用を運用、ツール実装や開発を支援しています。
データ活用を楽にシンプルに。そんなコンセプトで活動しています。

是非お気軽にお問合せください。

ピックアップ記事

  1. 最速で理解したい人のためのIT用語集

関連記事

  1. 未分類

    1st Party Cookieと3rd Party Cookieの違いと昨今の問題点をざっくり解説…

    はじめに昨今のデジマ業界において扱いが難しくなっているCoo…

  2. Tableau

    Tableau ServerとTableau Onlineの違い【管理者向け】

    【基本のキ】Tableau ServerとTableau Online…

  3. Tableau

    【図解】Tableau Desktop 2020.3で「計算式」「予測機能」など大幅アプデ!

    Tableau Desktop 2020.3の7つの新機能【注目度順】…

  4. Tableau

    Tableauで半円型のゲージを作る方法

    こんにちは。エクスチュアの田中寛人です。今回はTableauで半円型の…

  5. Tableau

    Tableau-フィルタの連動

    こんにちは!インターン生の市川です。前回の記事から日が経ってしまいま…

  6. Tableau

    Tableau Tips〜LOOKUP関数〜

    はじめに「LOOK UP」は見上げる、調べるという意味の英単語です。…

最近の記事

  1. AIを使ったマーケティングゲームを作ってみた
  2. Snowflakeや最新データ基盤が広義のマーケティングにも…
  3. 回帰分析はかく語りき Part3 ロジスティック回帰
  4. GCSへのSnowflake Open Catalogによる…
  5. VPC Service Controlsで「NO_MATCH…
  1. Data Clean Room

    Snowflake の新しいData Clean Roomの見どころを解説
  2. Adobe Analytics

    Adobe Analytics: BigQuery+Lookerでアトリビューシ…
  3. IT用語集

    コンテナ(Container)って何?
  4. ヒートマップ

    ムーブメント・ヒートマップ
  5. Spread Sheets / GAS / GDS

    スプレッドシートで自動バックアップを作成
PAGE TOP