【基本のキ】Tableau ServerとTableau Online
Tableauには「Prep・Desktop・Server・Online」の4つのラインナップがあり、概要をザックリまとめると以下のようになります。
- Prep:データ準備ツール(データソースの加工・整形)
- Desktop:ビジュアル分析ツール(可視化・分析用ダッシュボードの作成)
- Server / Online:結果共有ツール(ダッシュボードを組織全体で共有)
Tableau Server / Onlineは、結果を組織全体で共有するという点では共通しているのですが、
■Tableau Server:自社サーバー
■Tableau Online:Tableau社サーバー
という違いがあります。
Tableau Serverは自社サーバーを利用するので「セキュリティ面」を最重要視する企業で使われ、Tableau OnlineはTableau社のサーバーを利用して「手軽に伝いたい」という企業に好まれる傾向があります。
機能の違い
ワークブックを利用するユーザーであれば「Tableauが提供する機能に違いはない」です。
※サイトロール/パーミッションも同じとなります。
ただ、「Server管理者」「データソース/ワークブックをパブリッシュするユーザー」であればいくつか考慮すべき点があるので、それを以下で示したいと思います。
管理者/パブリッシュユーザーが考慮すべきこと
■認証
・Server:TableauのID・PWを用いた認証、Active Directory認証、自社が信頼する認証
・Online:TableauのID・PWを用いた認証のみ
※Active Directory認証とは、Windowsシステムの認証機能のこと。
※認証モデルを一度選択すると、完全にアンインストールしない限り変更することはできません。
■データ接続
・Server:オンプレミス・Webアプリ・クラウドの全てに対応。
・Online:Webアプリ・クラウドには対応しているが、オンプレミスは「Tableau Bridge」を利用する必要がある。
■利用範囲
・Server:Tableau Serverの配下に複数サイトを作成可能。
(構造:Server>サイト>プロジェクト>ワークブック or データソース)
・Online:1サイト単位での契約。
(構造:サイト>プロジェクト>ワークブック or データソース)
※サイトAのユーザーはサイトBを閲覧することはできません。
■分離
・Server:サイト・プロジェクト単位で分離可能。
(事業社ごとにサイトを分離させ、部門やチームごとにプロジェクトを分離)
・Online:プロジェクト単位でのみ分離可能。
(部門やチームごとにプロジェクトを分離)
■コマンドラインツール
・Server:TSM(Tableau Services Manager)、tabcmdが利用可能。
・Online:tabcmdの一部制限あり。
※TSMは、サーバデータのバックアップや管理タスクの実行など行う製品。
※Tableau Onlineでは、31日間のデータが保持。
※tabcmdを使えば、サイト管理/Prepのフローの自動化なども実現可能。
■容量
・Server:サーバーの規模に依存。
・Online:最大100GB。
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