こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。
COVID-19のおかげでAdobe Summit 2020はラスベガス開催が中止になり、代わりにオンラインカンファレンスとなりました。
そして現在全てのセッション動画が無料で公開されてます。
せっかくなのでぜひ視聴しましょう。
まずはこちら。
Building for a Cookie-less World
クッキーのない世界???
タイトルが刺激的です。
セッションも13分と短いので気軽に見れたので、以下、私の主観でまとめます。
今そこにある危機
近頃のMartech/デジマ界隈ではCookie絡みの話題が尽きません。
今の主な課題を3つあげるとこうです。
- デジタルデータの利用に対する意識の高まり
- プライバシー尊重の上での企業間競争
- メリットがなければ利用者はデータ利用を許可するわけがない
Adobeはこれらの課題にどう取り組むのか?
仁義なき戦い
ここ数年のブラウザにおけるクッキーポリシーの動向は目まぐるしいものがありました。
Safariが3rdパーティークッキーをデフォルトでブロックしたのが事のきっかけとなり、今ではITPの時代です。
それに対して、Adobeも数々の対応を取って来ました。
2013年にはVisitorID Serviceをリリースして、CustomerID(会員ID/CRMID)を使ったBYOD(Bring Your Own iD)計測に対応しております。
GDPR対応のためのAPIも出来上がりました。
以前から存在していた「トラッキングサーバーをCNAMEマッピングする方法」もITP対応でよく使われるようになりました。
また、最近ではChromeのSameSite属性がないクッキーに対する制限を発表してからはいち早くSameSite=Noneをセットする対策も実施しています。
Adobeは常に顧客優先で対策を講じているようです。
それでも夜は明ける
とにかく重要なのは3rdパーティークッキーはもう使わない、という事です。
クッキーそのものは今後も当分はなくなりません。
ただしそれはサーバーサイドで発行した1stパーティクッキーです。
自社が保有する複数のドメインがあるとして、それらもドメインが違えば3rdパーティです。
すべてのサービスを全て同じドメインにおいて、サブドメインで分けるのはOKです。
利用者を自社サービスにログインさせて、会員IDを使って計測するのが信頼できて安全です。というのを強調してました。
で、13分と短いセッションをおさらいすると
・Adobeの計測では1stパーティのサーバーサイドクッキーを使える
・自社サイトの認証したユーザーの会員IDを使って計測する
・Adobeはこれからも常にプライバシーと安全を配慮したソリューションを提供する
という事でした。
じゃ、タイトルの「クッキーのない世界」って何?って思ったのですが結局「3rdパーティクッキーのない世界」というオチでしたw
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