【目次】
・はじめに
・Tableau Serverが必要な理由
・環境
・種類
・認証
・監視
・注意点
・TDS(Tableau Data Server)
・Tableau Serverにできない事
・おわりに
・参照元
はじめに
お久しぶりです!インターンの與那覇(ヨナハ)です
今回は私がDATASaberのプログラムを通して学んだ「Tableau Server」に関する知識を共有します。
「Tableau Serverとは何か」についてはこちらで以前紹介しているのでここでは割愛させていただきます。
多くの文献から学んだことを箇条書きでギュッとまとめたので参考程度にどうぞ🙇♂️
Tableau Serverが必要な理由
Tableau Serverを使う理由をざっくりいうと「1つの場所でデータをまとめて皆で活用するため」です。
以下でその特徴を詳しく解説します⬇︎⬇︎
①データを1つの場所(Tableau Server)で管理
「IT部署がアクセス権を管理し、各部署がリアルタイムでデータを取得」
・他部署のデータは閲覧できないので情報漏洩を防げる。
・アイディアが熱を持っている内に行動できるので生産性UP。
・異なる部署間で指標の定義に関するトラブルを防ぎ、無駄な議論をせずに済む。
・特定のタスクにおける細かな権限管理で、工数を減らせる。
・重複した無駄なファイルを保存/共有せずに済むのでリソースを効率的に使える。
②使用状況/ログを監視
「誰が使っているか/業務に活かされているかを監視」
・各部署/各担当者の利用状況を把握できる。
・メールのスケジュール機能で定点観察をする。
③データ管理のコストの削減
「従来のデータ管理に必要な作業が無くなる」
・Tableau Serverで更新を自動化し、簡単かつ効率的に運用できる。
・ファイル共有方法をアニュアル化する手間が省ける。
④ITリテラシーに応じた自由な分析
「他の人が作成したダッシュボードを利用して、それぞれの役割に合わせてカスタマイズ」
・Tableau Serverにアクセスするだけで、リアルタイムなダッシュボードを作成できる。
・定型ダッシュボードをカスタマイズした独自の分析ができる。
・複雑な抽出条件を知らなくても簡単に操作できる。
・Recommendation機能やAsk Data機能を用いて選択肢から選ぶこともできる。
⑤あらゆる場所からアクセスできる
「会社の外からでもダッシュボードを閲覧/編集する」
・Web編集機能を用いて簡単な分析ができる。
・スマホ/タブレットからでもアクセスできる。
⑥他の便利な機能
「Tableau Serber限定の機能も多く存在」
・サブスクライブ機能で定期メールを配信し、普段の業務に取り入れる。
・アラート機能でデータがしきい値を超えると通知が来るので、問題を瞬時に解決できる。
・Webサイト(ブログなど)にVizを埋め込む事ができる。
環境
・Linux/Windows、AWS/Azure/GCPなどに導入できる。
(自社で管理したくない場合は、Tableau社がインフラを管理するTableau Onlineを利用する)
・スケールアウト(サーバー台数を増やして処理を分散) or スケールアップ(サーバーのCPUやメモリを強化)でサーバーを拡張できる。
・システム管理者/開発者はAPIを使用して、Tableauを自動化・埋め込み・拡張できる。
種類
<サーバー管理者>
・ソフトウェアとデータベースドライバーのインストールやアップグレード、セキュリティーの監視/保守。
<サイト管理者/プロジェクトリーダー>
・Tableau Serverサイト/プロジェクトを管理。
[Creator]102,000円/年(税抜)
・Tableau製品(Desktop/Prep/Server/Online)で全機能を利用できるユーザー(少数精鋭)
・データに接続して新しいデータソースやダッシュボードを作成(Tableau Server / Onlineで共有される)
[Explorer]51,000円/年(税抜)
・データ活用/閲覧に特化したユーザー(中間層)
・既存のデータソースに接続し、新しいダッシュボードを作成(Tableau Server / Onlineで共有される)
[Viewer]18,000円/年(税抜)
・データ閲覧に特化したユーザー(意思決定をする経営層)
・フィルターやパラメーターを操作して公開されたコンテンツをカスタマイズ
・イベントのアラートを受信
認証
・アクセスする度に認証を要求したり、全員に許可する事もできる。
・データソース接続を全員に許可し、メタデータの編集を一部の人のみに許可できる。
・公開ワークブックにユーザーフィルターを設定し、各人に適切なデータのみを表示できる。
・権限を持つ者であれば、特定のタスクにおいて別のユーザーを追加できる。
一般的に管理者権限はCreatorが持つが、権限を貰えばExplorerも管理者になることができる。(Viewerは無理)
監視
・Tableau Serverの使用状況(データ接続、クエリ、抽出、エラー、ビュー、操作のログ)を明確に把握する。
・稼働中のサーバープロセスの状況を確認し、スケジュールタスクが失敗した場合の原因を探る。
・ロード時間とスペースの使用状況を追跡し、ユーザーの使用傾向を理解し対策を講じる。
・他のITシステム、アプリケーション、ネットワーク接続などを視覚的に監視する。
注意点
・最新のTableau Desktopで作成したファイルが使えるとは限らない。
Desktop 2019.4(最新)でファイルを作成してServer10.1(古い)にファイルをアップロードする際には注意が必要です。
基本的に使う分には大きな問題はありませんが、最新機能を使用した分析やVizでエラーが発生します。
Tableau Serverでは本番環境とは別で2つのテスト環境を使用することができるので、そこでテストをしてみて問題が無いようであればパブリッシュするようにしましょう。
TDS(Tableau Data Server)
・データモデルの共有、ユーザー毎のアクセス管理、抽出の管理/結合する事ができる。
・大規模で重複した個別ファイルの処理/保管を避ける事ができる。
・自動更新を1日に複数回スケジュールできる。
・抽出の失敗をサーバー/サイト管理者が閲覧できるので、自分のダッシュボードへの影響が分かる。
・どのデータセットが最もアクセスされているかが分かる。
Tableau Serverにできない事
・接続しているデータベースのアップデート。
・データの前処理(ETL)。
・ソースコードのバージョン管理。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
Tableauのホワイトペーパーでは専門用語ばかりで難しかったので、今回はそれを理解しやすいように訳してみました。
この記事がTableau Serverを導入する上で参考になれば幸いです。
最後まで目を通していただきありがとうございました🙇♂️
参照元
https://www.tableau.com/ja-jp/learn/whitepapers
https://knowledge.sakura.ad.jp/14511/
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sl/tableau/point.html
https://community.tableau.com/thread/212855
https://blog.truestar.co.jp/tableau/20190829/37755/
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