こんにちは。エクスチュアインターン生の畝川(せがわ)です。
今回は“Data & Insights: Ignite Experiences Through Real-time Customer Intelligence”というテーマのブレークアウトセッションを解説します。
こちらのセッションは日本語字幕もあり、公式の邦題は「体験を加速させるリアルタイムな顧客理解」となっています。
AdobeのVice PresidentであるAnjul Bhambhri氏が、Adobe Experience Platformが「オムニチャネル、顧客プロファイル、ガバナンス、リアルタイム」の4つの課題にいかに対処し、顧客インサイト獲得に役立っているのかを解説したのち、Adobe Experience Platformのデモを行うセッションとなっています。
(今回は前半部分の要約+デモの概要となります。デモは実際にご覧いただくことを推奨します。)
データパイプライン
- 大量のリアルタイムデータを収集、加工
Adobeのデータパイプラインが自社ツール、サードパーティーツールからデータを収集し、加工します。
前回のホリデーシーズンには1400億件のイベントと3.3ペタバイト(1ペタ=1024テラ)のデータが集まったとか。
- Web SDK
Web SDKにより、これまでより格段に楽にデータ収集ができるようになりました。
ベータ版ではコードの量が80%削減され、ページのロードが70%も速くなったとか。
詳しくは弊社の権の記事を参照ください。
- Adobe Experience Platform Edge NetworkとExperience Data Model
SOC 2に準拠した分散型エッジでデータを処理し、Experience Data Modelで構造化します(下図)。
属性や購入パターンといったすべての顧客にまつわるデータが一元管理できます。
リアルタイム顧客プロファイル
データパイプラインで集まったデータは構造化され、リアルタイムで顧客プロファイルになります。
これを一元的に管理するReal-time Customer Data Platfrom(Real-time CDP)により、300以上のサービスでリアルタイムに活用することができます。
300以上のサービスにはGoogle Ad ManagerやFacebookといった顧客との接点になるものから、BigQueryなどのデーターソースまで様々です。リアルタイムなCDPにより、これらがシームレスかつタイムラグなしにつながることで、1対1のオムニチャネルマーケティングが実現できるというわけです。
デモの概要
デモでは、Experience Platformを用いて、アドビのサービスに加えて、SalesforceやBigQueryなどのサードパーティーツールから過去データを収集し、Experience Platform Edge Networkでリアルタイムデータを収集、これらを統合し顧客プロファイルを作成・更新、さらにそのプロファイルを活用し最適化された経験を顧客に届ける、という一気通貫の流れを体験できます。
また、カスタマージャーニーの分析というAdobe独自の機能もフィーチャーされています。
おわりに
今回はAdobe Experience Platformという目新しいサービスの紹介となりましたが、この新サービスが目指すところはプラットフォーマーとしてのさらなる拡張でしょう。人気のあるサードパーティーの存在を認めつつも、その中心にあるのはAdobeの製品群だというメッセージが受け取れます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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参照元
https://www.adobe.com/jp/summit/2020/data-and-insights.html
https://www.adobe.com/jp/experience-platform/real-time-customer-data-platform.html
https://blogs.adobe.com/japan/dx-adobe-experience-cloud-strategy/