こんにちは、エクスチュアの権泳東/コン・ヨンドン(@exturekwon)です。
Adobe Summit 2020 オンラインカンファレンス動画のレポートが続きます。
今回視聴したブレークアウトセッションはこちら。
Unravel Customer Insights Using SQL and BI Tools with Query Service
Adobe Experience Platformのデータに対してSQLを使ったデータ抽出が可能になる「Query Service」についての紹介セッションです。
AEPではAdobe Analyticsだけではなく様々なチャネルのデータを統合出来ます。
このQuery Serivceを使えばそれらのデータセットに対して直接SQLを実行してデータの抽出をしたり、新しいデータセットを作る事が出来るようになります。
つまり、AEP上でSQLを使ったデータの加工処理が出来てしまう訳です。
また、PowerBI, Tableau, LookerなどのBIツールから直接AEPに接続してSQLを実行する事も可能です。
これによって、データをクラウド上のDWHにエクスポートしてからクエリを実行するのではなく「ほぼリアルタイム」でより詳細なデータの可視化も可能です。
なお、このセッションでは触れてませんが、AEPにはData Science WorkspaceというPythonおよびRが使えるノートブック環境もあり、Query Serviceで生成したデータセットを読み取って分析・機械学習をする事も可能です。
そして実際の画面ですが、Adobeのよく見慣れたUIのデータセット一覧から対象データセットを選びます。
すると、モダンなSQLエディタが出てきまして、ANSI SQLを使ってクエリを実行出来ます。
また、このQuery ServiceにはデフォルトでUDFのように使えるAdobeの事前定義関数も存在してます。
具体的にどんなUDFが存在してるのかまでは紹介してませんでしたが、カスタマージャーニー分析でよく使うデータ加工を含むUDFが揃っている事が期待されます。
そしてこれらのSQLで生成したデータセットに対してPowerBIから接続して可視化、というデモを見せてくれました。
サードパーティBIだけではなく、AEPのCustomer Journey Analyticsダッシュボードでもデータセットを可視化することが可能です。
以上のようにとてもパワフルなQuery Serviceについての機能紹介セッションでした。
実はまだ私はAEPを使った事がないのですが、ますますAEPに興味が湧いてきました。
エクスチュアはAdobe Experience Cloudの導入活用支援を行っており、
Adobe Analyticsの経験10年〜15年のスタッフが何人も在籍しています。
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