今回は、今年に入ってから何かと話題なSafariのITPがMouseflowの計測に影響を与えるのかどうかについてお伝えします。
AppleやiOSのブラウザであるSafariには、”Intelligent Tracking Prevention (ITP)”と呼ばれるデータのトラッキングを防止する機能が2017年から実装されています。
今年実装されたITP2.1以降では、サードパーティーCookieだけでなくファーストパーティーCookieも制限されるようになり、頭を抱えたマーケティング担当の方も多かったのではないでしょうか。
そんなマーケティング泣かせなITPですが、Mouseflowの機能にはほとんど影響はありません。
Mouseflow本社の見解は、「ITPが主に焦点を当てているのはサードパーティーcookieとフィンガープリントであり、これらはMouseflowで使用されていないためほぼ影響はない」というものです。
ただし、いくつか注意点があります。
・ITPによりリファラーデータの一部の詳細が失われる可能性がある
通常、別のWebサイトからリンクを介してアクセスしたときにレコーディングされた訪問者の場合、参照元としてリストされているWebサイトの完全なURLが表示されます。
しかし、ITP2.0以降は参照元のドメインのみが表示され、完全な形でのページURLは表示されません。
・ITP2.1以降はファーストパーティーCookieの有効期限が1週間に制限されたため、7日以上経過した後の再訪問は新規となる
訪問者がSafariブラウザを使用している場合、前回の訪問時から7日以上経過しているとMouseflowのcookieは期限切れとなってしまいます。
そのため訪問者は新たにMouseflowのcookieを取得することになり、新規訪問者として表示されます。
今後もさらにトラッカーの制限が予測されるITPですが、新たな変更点や影響の有無等続報が入り次第またお伝えします!
この記事はMouseflow公式ヘルプガイドの以下の記事を翻訳・加筆したものです。
How does Mouseflow handle Apple Safari Intelligent Tracking Prevention (ITP)?
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