はじめに
さぁ、ようやく皆さんお待ちかねの「コホート分析」です。
我々アナリストにとって非常に馴染み深い単語です。
今回は得意領域なので、サンプルデータを使った可視化まで紹介したいと思います。
では早速見ていきましょー!!✨
用語説明〜最速で理解したい人のためのIT用語集より抜粋〜
コホート分析(Cohort Analysis)・・・何らかの条件でユーザーをグループに分け、行動の変化を長期的に分析すること。
コホート分析の意味と役割
コホート分析とはズバリ「同じ性質を持つ顧客グループの行動を分析すること」です。
主要な分析ツール(GAやAA…etc)では、コホート分析=「ユーザーの定着率分析」を意味することが多いです。
具体的には、
◾️キャンペーン時に既存の顧客はどれほど関心を寄せるのか
◾️キャンペーンで獲得した新規顧客がどれほどの確率でリピーターになるのか
◾️顧客獲得に最適なキャンペーンの種類やタイミングは何か
などの指標から「そのキャンペーンの真の価値」を測ることができます。
キャンペーン実施時には、サイトの訪問回数や閲覧数が爆発的に増えるのでそれを成功と捉えがちです。
しかし、本来キャンペーンとはユーザーと出会う機会を作り出すもので、そこから長期的に利用してくれるユーザーを獲得する必要があります。
そこで、コホート分析を利用すればそのキャンペーンの価値を判断することができるのです。
また、毎週水曜日にユーザーが激減する傾向があると分かれば、水曜日にキャンペーンを打つことでユーザーの定着率を上げたりもできます。
さらに、サイトパフォーマンスの結果が実際に数値として出るので、漠然と「ユーザー数とサイト閲覧数(PV)を増やそう」から「月間30万PV獲得しよう」「年間訪問者数100万人」など具体的な目標を立てることができます。
Tableau上でのコホート分析
対象データソース はTableauが公開しているサンプルスーパーストアで「ユーザー別貢献度」を測定します。
さらに具体的に言うと「長期的に取引をしている顧客が売上にどれだけ貢献しているのか」と言うことを見ていきます。
↓2013年に獲得した顧客のうち「65.30%」は2016年まで定着している
さらに追加で「初回購入から2回目の購入までの顧客の動き」を四半期単位で測定してみます。
またまた非常にわかりやすいグラフが出来上がりましたね。さすがTableau。。
GA・エクセル・スプレッドシート上でのコホート分析
対象とするサイトはエクスチュア 総合研究所(弊サイト)で「ユーザー定着率」を測定します。
まず、GA上でのコホート分析を見ていきます。
GAではこの機能がデフォルトで実装されているので、ホームから[オーディエンス]>[コホート分析]を選択すれば確認できます。
◾️GA画面
※初回訪問時は「0日目」
GAデータをエクスポート
⬇︎⬇︎⬇︎
⬇︎⬇︎⬇︎
次にエクセルで再現したいと思います。
先ほどGA上のコホート分析の結果をエクスポートしたので、それを利用します。
エクセルの場合は、シート上で範囲選択→[条件付き書式]→[カラースケール]で作成できます。
◾️エクセル画面
同様にして、スプレッドシート上でも行います。
スプレッドシートでは[表示形式]>[条件付き書式]で作成し、色や範囲を選択することができます。
◾️スプレッドシート画面
弊サイトは用語集というジャンルなので、連続で訪問するユーザーが異常に低いですね。。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
執筆時間の都合で細かく分析することはできませんでしたが、コホート分析がどういうものかをザックリとわかっていただけたかと思います。
個人的には、深い粒度で美しく可視化できるTableauがオススメです。
この記事を通して「コホート分析」に関する理解を深めていただけたら幸いです。
最後まで目を通していただきありがとうございました🙇♂️
弊社はデジタルマーケティングからビッグデータ分析まで幅広くこなすデータのプロ集団です。
データ分析に関わるコンサルティング/システム構築支援についてのお問合わせはこちらから。
参照元
.https://ferret-plus.com/839
.https://biz.trans-suite.jp/11257
.https://www.liberta-corp.jp/post-1750/
.https://sem-technology.info/ja/web-advertisement/twitter-cohort
.https://webtan.impress.co.jp/e/2013/10/29/16304
この記事へのコメントはありません。