こんにちは。CEOの原田です。
今回は良く話題に出ながらも情報がまとまっていないAAとGAの違いについてお話します。
ただ、実は1枚ペラの記事にできるような違いではないため何回かに分けて記事にしたいと思います。
ちなみに私は元アドビでエクスチュアもアドビの案件を沢山こなしてますが、GAもやってます。
AAからGAの移行もやったしお金になるならクライアントの状況・要件に合わせて適切なサービスをご提供しますので特にどちらサイドという忖度はありません。
ただ1担当者としての私個人の思いはこもりますが・・・
何個か記事書いたら「まとめ」として違いを一覧にしようと思ってますが、
全部読むのはメンドクサイ。という方向けに最初に結論を書いておくと、
Adobe Analyticsの方が圧倒的に上
という結論が私の意見です。
具体的に違うところを述べていきます。今日はセグメントの定義その1です。
セグメントを作る時に、設定した条件のスコープを設定しますが、設定できる条件が違います。
ヒットセグメントのあるなしです。
実はこれが結構な違いですが、GAしか触ったことの無い方のためにヒットセグメントについて説明します。
とはいえ簡単で、
こんなログがあったときに、「b.htmlに等しい」というヒットセグメントを作ったら
このように、ページがb.htmlに等しい行だけが抜き出される機能です。
ヒットセグメントの利点は余計なデータが混ざらないことです。
ヒットセグメントが必要な例を挙げます。
製品ごとに担当が分かれている会社で、製品ごとにディレクトリが分かれているサイトがあるとします。
担当者は自分の担当している製品だけのデータを出したいです。
ログはこんな感じです。
第一階層の「tv」や「pc」が製品を指します。
tvの担当者が自分のディレクトリだけ出したくてセグメントを作る場合、AAとGAでの違いが以下のようになります。
セグメントの条件としては「tv/で始まる」とかですね。
GAではセッションがセグメントの最小単位なので「tv/」だけのデータが抽出できません。
こうなると「tv/」以外のデータも混ざってしまうので正しい数字が出せません。
GAで「サイトコンテンツ>すべてのページ」レポートで「tv/」でフィルタすればPVは数字が出せますがセッション数は各ページの積み上げの数字で正しく有りませんしUUも出せません。対処方法としてはフィルタで別ビューを作ることですが、この手の切り分けで毎回フィルタを作るのは少々メンドクサイですね。
他にもprop変数等で特定のページや状態の時のヒットだけに値を計測させている場合、
例えばログインしているときに「login」という値を計測するとかの場合にログイン状態のときだけの
データを抜き出せるのはヒットセグメントだけになります。
セグメントを使って分析する場合にはセグメントで抽出されるデータが正しいことがとても大事で、
余計なデータが入ることでCVRやPV等が全然違う数字だった。ということがあるため
ヒットセグメントの存在は非常に重要です。
(その理由からAAではデフォルトではヒットコンテナでセグメントを作って、それだけでは
抽出できない場合に訪問や訪問者コンテナを使うべきです)
除外したい時などにもヒットセグメントがないと結構困ります・・・
他にも色々ある違いについて、順次更新していきます。
エクスチュアはAdobe Analyticsに10年を超える長い経験を持ち他のAdobe Experience Cloud製品の
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