Webサイトには色々な広告タグや、分析のためのアナリティクスタグが実装されています。 最近の調査では、Webサイトには平均して30以上のタグが実装されているそうです。日々、新しいページが追加されたり、タグが更新されたりする中で、それらのタグが意図したとおりにちゃんとデータを計測できていると自信を持って言えるでしょうか? あるいは、データが正しく収集されていることを確認するために、多くの時間を使っていないでしょうか?
毎日集まってくる大量のデータを使って分析し、その結果に基づいてビジネス判断するのですから、元々のデータは正確でなければ意味がないですよね。でも、データを確認する時間は節約したいと思いませんか? または「もしかしたらデータがおかしいのかも…」と思ったことはありませんか? もしそうであれば、タグ監査ツールがきっと役に立ちます。
タグ監査ツールは、企業がWebサイト実装しているタグの確認・管理に役立つソリューションです。
この記事では、タグ監査ツールの仕組みと使用するメリットについて説明します。
タグ監査ツールとは
技術的な詳細は別にして、例えば会社の偉い人にタグ監査ツールを説明するとしたらこんな感じになるでしょう。
タグ監査ツールは、Webサイトをクロールし、サイトに実装されているタグを検出します。 そして、各ページに必要なタグが実装され、適切なタイミングでそれぞれのタグが機能していることをチェックします。
例えば Adobe AnalyticsやGoogle Analyticsのようなツールの計測コードは、サイトのトラフィックを正確に計測するために、サイトの全ページに実装する必要がありますが、サイト更新の度に毎回すべてのページを人手でチェックすることは不可能です。タグ監査ツールはそのプロセスを自動化し、大量のページを手動で確認するよりもはるかに効率的に確認することができます。
タグ監査ツールの仕組み
もう少し技術的な説明をすると、タグ監査ツールは指定したURLからスタートしてページ内のリンクを辿り、Webサイト上のページをクロールします。 ツールは各ページをスキャンする際に、ページに実装されているタグを通常のブラウザと同じように実行し、各タグが送信する以下のようなリクエストをキャプチャします。
http://observepoint.d1.sc.omtrdc.net/b/ss/op-education/1/JS-1.6.1‑D7QN/s31154701141301?AQB=1&ndh=1&pf=1&t=17%2F9%2F2017%2010%3A3%3A39%202%20360&D=D%3D&fid=1E3F3DE95173AB93‑12A14AE8BD2930B5&ce=UTF‑8&cdp=2&fpCookieDomainPeriods=2&g=http%3A%2F%2Fjpstyle.us%2Fproducts%3Fsort%3Dtitle_field%26order%3Dasc&cc=USD&v0=BOGO&c9=http%3A%2F%2Fjpstyle.us%2Fproducts%3Fsort%3Dtitle_field%26order%3Dasc&v9=http%3A%2F%2Fjpstyle.us%2Fproducts%3Fsort%3Dtitle_field%26order%3Dasc&c10=Training%20Sandbox…
キャプチャされたリクエストは、送信内容を解析し、類似した送信先ごとにまとめられて集計されます。
その結果、Webサイトにどんなタグが実装され、どんなタイミングでどんな値が計測されているのかを確認することができます。 つまり、各タグが期待した通りに動作していることをチェックできるのです。
また、ただ単に計測されているリクエストを集計するだけでなく、計測された値が正しいかどうかを判定する機能を持つものもあります。
タグ監査ツールは誰のためのツールか?
タグ監査ツールは、広範囲にチームの業務をサポートします。 開発チームであれば、開発の初期段階からステージングまで、様々な環境でタグをテストすることができます。 データ分析チームなら、タグの開発やテストから、デプロイメント、レポーティングの検証など。
これらのチームだけでなく、タグ監査ツールは企業が取り組む必要のあるWebサイトのデータガバナンス、品質保証などの確認作業の工数削減に大きく貢献するでしょう。
タグ監査ツールを導入するメリット
以下は一般的なタグ監査ツール導入によるメリットです。
・日々変化するタグ使用状況の把握
・重要なフローにおける計測漏れの確認
・サイト上の広範囲なページチェック
・データ保護の強化
・プライバシー規制(GDPRなど)への準拠
・データに対する信頼性の向上
その他、エンタープライズグレードのツールには各企業に合わせてカスタマイズが可能なものもあります。
当たり前ですが、正しいビジネス判断をするためには、判断の元となるデータが正確であることが必須です。 Webサイトにおけるデータガバナンスの重要な要件の一つは、タグが適切に動作して正しくデータをキャプチャし、保存していることを検証することです。
タグ監査ツールを使用することで、企業はWebサイトが適切に機能し、正確なデータを収集していることを確認することができます。ただし、タグ監査ツールを導入するだけですべてがうまくいくわけではありません。 組織として、タグ監査ツールの運用にリソースを割り当てるかどうかで大きな違いが生じます。
なぜタグ監査ツールにこれほど投資するのでしょう? 悪いデータからは、時に何も分析しないよりはるかに悪い結果をもたらすからです。
以上、タグ監査ツールについて説明しました。 この記事は下記ObservePoint社ブログを翻訳・加筆したものです。
Tag Auditing Tools: What They Are and Why You Need One
ObservePointを実際にお客様のWebサイトでお試しいただくことができます。
下記の内容を observepoint@ex-ture.jp 宛メールにてお知らせください。 折返し弊社よりトライアルについてご連絡させていただきます。
・御社名
・ご担当者名
・ご連絡先メールアドレス
・対象WebサイトURL
※ トライアルはお客様が直接運営管理されているWebサイトのみ可能です
エクスチュアはObservePointの日本におけるテクノロジーパートナーです。
Webサイトのタグ周りでお困り事があれば、お気軽にメールまたはお問い合わせよりご連絡ください。
ObservePoint日本語サイト