Amplitude

Amplitudeを知る。

皆さんこんにちは。エクスチュアの津村です。
今回はAmplitudeというプロダクト分析(アナリティクス)ツールについてご紹介いたします。
既に国内でも1000以上のB2C、B2B、B2Xのサービスで幅広い分野にわたり採用されています。
本ブログは、

  • Amplitudeって何?
  • Amplitudeを使えば何ができるようになる?
  • そもそもプロダクト分析って何?

    といった疑問をお持ちの方や…
  • 現在他分析ツールを使用しているけれど、中々データ活用ができていない
  • データ分析から次のstepに移行できていない
    といったお悩みをお持ちの方にも読んでいただければと思います!

[ 目次 ]

Amplitude。何が優れている?

詳細な機能や説明やプロダクト分析という単語はともかく…Amplitudeは何がすごいのか?
それは、データ分析全体の工数の短縮であると考えています。

「データの専門家」だけでなく、様々な地点の人がデータで判断できるように。

昨今”データドリブン”なビジネスという言葉の認知度は益々高まっていますが、実際データ活用するには多くの壁があります。
その中で最も大きな壁は「工数の多さ」ではないでしょうか。
データ集計・統合・整備に始まり、データ解析、結果資料の作成、共有…と一つのデータから何かを示唆するためにも、多数の工数が必要であり、且つ多くの場合は専門的スキルが必要とされます。
こういった点から、目まぐるしく変化し、時の流れが速いビジネスにおいて、データドリブンな意思決定は実現が難しく思われるのではないかと思います。

Amplitudeは、データの中から必要なデータを選択するだけでフォーマットに従って自動的にグラフ化され、その結果から更に抽出や追跡も簡単な操作で、更なる深堀分析を可能にします。
尚、これら一連の操作は簡単であり、直感的であり、スムーズでスピーディーに行えます。
こういった点からAmplitudeは工数の短縮を可能にしているのです。

Amplitudeって何?

ここからは改めて、Amplitudeというプロダクトアナリティクスツールについて詳細にお話していきます。
といいつつ、機能紹介などの前に、先ほどから登場している「プロダクトアナリティクス」という言葉を踏まえてAmplitudeの役割や立ち位置をお伝えしていきます。

プロダクトアナリティクスとは、
「ユーザーがデジタルプロダクトまたはサービスにどのようにエンゲージメントしているか(≒興味関心を抱いているか)を理解するために使用する、ユーザーを中心にリアルタイムのエンゲージメントと行動データを追跡し・視覚化・分析を行い、ユーザージャーニー全体を最適化するビジネスを行うためのフレームワークプロセス」です。

現在、デジタルマーケティング分野には、Google AnalyticsやAdobe Analyticsをはじめとする様々な分析ツールが存在します。これらを既に使用されている場合は特に、なぜAmplitudeを更に使用する意義があるのか、と思われるでしょう。
その答えは、満たされる部分が異なるから、着目分野に違いがあるからです。

何を見たいのか?、何を得意とするのか?が異なることを理解するのは重要です。

例えばショッピングモール内のとある衣服店での話。
売上増加を目標に取り組む際に、集客数増加の視点から見る場合、どこから来るのか、どのような手段で来るのか、といった視点に注目するでしょう。自家用車利用利用者が多いなら駐車場、駐車時間に関する施策やまとめ買いを促進する施策を打ってもいいかもしれません。かたやバスや電車利用者が多いならば、それらの施策はあまり効能的ではないかもしれません、といった風に。

このような「どこから来るのか」に着目した視点での理解に構築されたのがGoogle Analyticsなどのアクセスアナリティクスツールです。

一方で、1人あたりの購入率や購入額に視点を当てたい場合、どのような商品が、色が、系統が、どのような客層に、状況に、タイミングに、などといった様々な特性、切り口からこれらの関係性に注目し、仮設を立てて施策実行へと移行するでしょう。
その際には、「そのお客様がどこから来たか」というサービスまでの、サービス外での行動よりも、「店舗内でどのような行動を行って購入した/しなかったのか」というサービス内での行動が重要になります。
このようなユーザー行動に焦点を当てるのに、前述のツールで取り組むのは非常に難しく、時に不可能かもしれません。
こういった際にこれらの問題を助けてくれるのがAmplitudeなのです。

Amplitudeを使ってみよう

ではここで、実際の操作を体験してみましょう!ここでは一般的な「ファネル」を紹介いたします。
近年利用者も多いストリーミングサービスアプリにおける「購買率の向上が目的」を例にします。

①まずはステップ選択
分析したい流れの項目を選択します。項目の増減・選択も非常に簡単です◎

その後、スクロールしますと…既に集計され、グラフ化されています!グラフ化にあたっての工数はもはやないに等しいですね。
ここまでは他分析ツールでも可能です。
しかし実際に難しいのは、結果から「step2から3への50%以上の離脱減少が必要」と判明したが、これを解決すべく施策を練るのに、購入した/離脱ユーザーの違いは何か、を考えることではないでしょうか?
Amplitudeではこの深堀・行動分析がすぐに、簡単に行えます。

②グラフをクリックするだけで瞬時に深堀◎
先ほどのグラフ部分をクリックするだけで、次に行うステップを自動的に示してくれます。
このステップはグローバル企業データサイエンティストが実際に行う分析・解析のノウハウ・スキルが詰め込まれたテンプレートなので、高度な解析を簡単に、簡潔に、瞬時に実施・理解することができます。

これらの操作も一瞬で行えます。

③さらに深堀…!
ユーザージャーニーより、購入した/離脱した人の動きを把握できましたが、どのアクションに着目して施策を練るのが最適でしょうか?
そこで、今回の目的「購買率の向上」と相関の高いアクションを深堀してみましょう。

先ほどと同じくクリックするだけで、場合によっては何十~百万通りある組み合わせを瞬時に解析し、上記のように関連性の高いイベント、相関係数、実行回数などが表示されます。
ここから「どのイベントが購買と強く関係し、強く訴求すべきところなのか/離脱と強く関係し、防ぐべきところなのか」を考えていくことができます。

Amplitudeの機能は多すぎるので、残念ながら今回の操作紹介ここまでですが、
先ほどの相関係数が高いイベントでセグメント作成し、コンバージョンを再度有意性を確認したり、そのイベントを直前離脱層に訴求施策を、コホート作成してみたり…と様々な疑問に対し、滞りなく深堀を行っていくことが可能です。


おわりに

今回の記事ではAmplitudeというプロダクト分析ツールに関して、お話させていただきました。

【解析→結果から「○○を△△してみるとどうなんだろう?」と考える&議論→次の解析】
というデータ解析の一連において、いかにスムーズに行えるか、が肝になってくるかと思います。
Amplitudeはこの問題を解決し、むしろより快適に、高機能な解析を手助けするツールです。

なぜこのようなツールが必要なのか、どのような分析ができるのか、どのような活用ができるのか、といった視点はAmplitude導入する/しない、データ分析に限らず必要ではないかと思います。
こういった点で、機能的な面だけでなく、様々な視点からAmplitudeについて触れた
この記事が皆さんのAmplitude・データ分析の理解の役に立てていれば幸いです。


エクスチュアはAmplitudeのテクノロジーパートナーです。
弊社ではAmplitude導入、導入後の実装・活用支援なども行っております。
Amplitude導入に関するお悩みや活用支援、他分析ツールなどについてお困りの方は
お気軽にご質問・ご相談ください。

今後もAmplitudeや他分析ツールに関する記事を更新していきますので、ぜひご覧ください!
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!

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