こんにちは、喜田です。
2025年7月11日 インサイトテクノロジーさん主催のデータベースイベントDB TECH SHOWCASEでSnowflake Postgresの話をしてきました!まだ技術的な詳細はアナウンスされていないので、現時点でわかっている公開情報と、PostgreSQLコミュニティに長年携わってきた目線からニュースを読み解き、今後期待されるところを語りました。
発表まとめ:Snowflakeが描く「データベースカンパニー」としてのビジョン
Snowflakeはこれまでのアナウンスの中で「100%ピュアなPostgreSQL」と言う表現で新プロダクトについて語っています。それは今この瞬間のAIやハイブリッドワークロードの需要に対して機能を手に入れただけでなく、5年後には5年後の、10年後にはその時の需要があり、それに応えていくエコシステムこそがPostgreSQLの本質だという考えに基づいています。

従来より、PostgreSQLはどんな環境でも動き、SQLで表現できるあらゆるコマンドを積極的に実装しています。そしてPostgreSQLが持っている拡張可能なインターフェースのおかげで、目的特化の機能を実現する強力な拡張機能(エクステンション)が世界中の開発者によって提供されています。その中には現代の需要にフィットさせてCrunchy Dataが開発し・OSSとして公開しているHybrid Workloadのためのエクステンション(pg_parquet、pg_incremental)も存在します。このような取り組みはSnowflakeのもとでも継続し、将来にわたって選ばれ続ける/愛され続けるデータベースを作っていくとしています。
Snowflake Postgresの発表から一カ月、速報~徐々に発表される続報を見て確信しつつあります。Snowflakeは「データ基盤のプロダクト」から明確に領域を広げ、「データベースカンパニー」として価値を示していくという意思表示がこの動きであったと読み解き、今後のデータベース技術の発展に大きく貢献してくれることを期待してやみません!