昨今様々な分析ツールがありますし、みなさんのWebサイトにも必ず何かしらの分析ツールを導入していると思います。
今回は、分析ツールの中でもAmplitudeについて、その立ち位置を紹介するとともに、Amplitudeを使うことで何が分析できるかについて紹介していきたいと思います。
Amplitudeの立ち位置
ほとんどの分析ツールでは、データサイエンスの知識を要する場合が多くあります。また、サービスの使用状況から、開発者側が用意した購買に至るまでのユーザー体験のどの地点でユーザーが離脱したかが分かる一方で、基本的なセグメント以外の分析は困難であることも多々あります。
この様な課題がある中で、Amplitudeでは、顧客行動に着目した分析が可能であること、データを視覚化する手段を多く持っていることで、以下のことが素早く行えます。
- 成果に繋げる分析
- エンゲージメント、コンバージョン、維持率を最適化する
- 顧客のセグメント間の行動の違い
- 変更の影響がサービスに与える影響の測定
この投稿では、どの様な分析を行うことでどの様な顧客行動が分かるのかについて紹介したいと思います。
Amplitudeの立ち位置についてもっと詳しく知りたい方は、過去の投稿である「Amplitudeを知る」をご覧ください。
Amplitudeで出来る主な分析手法
Amplitudeで行うことができる分析手法の中でよく扱う7つの手法について、以下の表で簡単に紹介します。
分析手法 | 分析内容 | 分かること |
---|---|---|
ファネル分析 | ユーザーのサイト内の一連の動きの分析 | 制作者が設定したイベントパスをユーザーが期間内でどこまで進んだかの割合が分かる。 |
パスファインダー | コンバージョンに至るまでの経路の分析 | 分析するイベントパスが不明な場合、ユーザーがサービス内で実行したすべてのイベントと指定期間内にユーザーが実行したイベントパスが分かる。 |
リテンション分析 | 開始イベントと再訪イベントの比較分析 | ユーザーが特定のアクションを実行後にサービスを再度使用する頻度が分かる。 |
スティッキネス | イベントの実行頻度の分析 | ユーザーが特定の行動を実行する頻度を経時的に分かる。 |
ユーザーセッション | 滞在時間などのメトリックの把握 | ユーザーがサービスに費やしている時間やその他のセッションに関するメトリックが分かる。 |
ユーザーポジション | ユーザー同士の比較の分析 | プロパティに基づいてユーザーを比較することでユーザー間の違いが分かる。 |
データテーブル | KPIの一覧化 | サービスのKPIに関連する複数のイベントおよびメトリックを追加し、自社にとって重要なセグメントが分かる。 |
おわりに
様々な分析手法があり、目的なしには使い切れない可能性や、本来の目的が迷子になってしまう可能性があります。分析の目的に合わせて分析ツールや分析手法を適切に使い分けていきましょう!