アメリカ、イギリス、オーストラリアで300以上の主要サイトをスキャン
以下の問題について調査するため、各国のトップ100サイト(オーストラリアは188サイト)をスキャンしました。
- サードパーティcookieの依存度はどの程度か
- サードパーティcookieは何のために使用されているか
- サードパーティcookieが段階的に廃止されることによるリスクはなにか
全体の81.7%がサードパーティcookieを使用
調査したサイトの内、81.7%のサイトにサードパーティcookieが設定されており、巨大な依存関係が存在していることが伺えます。組織は、サードパーティcookieの崩壊に関連するビジネスへのリスクを正確に理解し、管理することに目を向けなければいけません。
450のサードパーティcookieドメイン
アメリカ、イギリス、オーストラリアの各市場で分析されたサイトにおいて、450以上のサードパーティcookieドメインが特定されました。これは、マーケティング担当者とアナリストが直面する課題の広さと深さを示しています。また、これら3つの地域のトップブランドは、多種多様な機能において非常に多くのサードパーティcookieに依存しており、450ものサードパーティcookieを段階的に削除することは決して簡単な作業ではないことがわかります。
全体の84.9%が広告関連
今回の調査で明らかになった最も顕著な依存性は広告テクノロジーに関連するもので、サイト全体の84.9%以上がサードパーティのコンテクストから広告cookieをドロップしていました。
組織にとっては、広告およびターゲティングcookieへの依存範囲を理解し、ターゲットデータが不正確で信頼できないものにならないよう、cookieからの離脱計画を検討することが極めて重要です。
サードパーティcookieが広告に与える影響を軽減する
こうした問題に対して、誰でも使えてすぐに効果が出るような万能薬などありません。広告へのリスクを軽減し、cookieの代替手段を開発することは、広告業界がここしばらくの間ずっと対応に奔走してきた問題です。しかし、企業が検討できる代替案はいくつかあります。
- ファーストパーティデータの重視
- セカンドパーティデータパートナーシップの育成
- コンテクスト・ターゲティングへの移行準備
- 「Walled garden(クローズドプラットフォーム)」機能の活用
全体の9.32%が計測やWebCX関連
その他のテクノロジーに関する依存性は、より直接的にウェブサイトのCXに関係するものであることがわかりました。これらはGoogleのサポートが終了する前に対処する必要がある優先度の高い項目です。
では、どうすればいいのでしょうか?
STEP1
まずは自身のウェブサイトの中身を知ることから始めましょう。
STEP2
サードパーティのcookieに依存しているデジタルエコシステム内のテクノロジーと関連機能を特定し、理解するために詳細を調べましょう。
STEP3
リスクを軽減するためのロードマップを作成しましょう。組織内の技術リーダーや開発担当者、ベンダー側と密接に連携して、依存関係をできる限り排除する必要があります。
cookieのリスク軽減ロードマップにおいて重要な部分は、主にファーストパーティ及びセカンドパーティのデータ資産に依存し、「信頼の実践」で競争できるような戦略を開発することです。
STEP4
さぁ、早速取り掛かりましょう!
エクスチュアはObservePointのテクノロジーパートナーです。
弊社ではObservePointの導入、導入後の活用支援なども行っております。
ObservePointやその他分析ツールなどについてお困りの方はお気軽にご質問・ご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
(本記事はObservePoint社が公表しているCounting Cookies: The Reliance, the Risk, and the Remedyを翻訳したものです。)