ObservePoint

ObservePoint:2022年デジタル・ガバナンスレポート

みなさん、こんにちは。エクスチュアの鈴木です。今回は、ObservePointが発表した2022年版年次調査結果についてご紹介します。

競争力を維持するための最重要課題:検証された信頼性の高いデータでROIを促進する

ここ数年であらゆるものがバーチャルに移行し、トラッキング技術やプライバシー規制の施行が話題となるなど、2022年は波乱の幕開けとなりました。
これらの経験は、極めてダイナミックなデジタル環境の中で組織がどのように優先順位を調整しているのか、という疑問を生み出すのに十分です。

ObservePointは独自の調査において、「以下のデジタルデータとガバナンスに関する優先課題の内、2022年に競争力を維持するために最も重要と考えているものは何ですか?」という質問をしました。
回答者の多くが、「自動化の推進」や「インサイトの向上」、「カスタマージャーニーにおけるフリクション低減」といった課題よりも「投資収益率(ROI)の向上」が最優先課題であると回答しています。

回答者の概要:
・70%がアナリティクスとマーケティングの専門家
・50%がエンタープライズレベルの企業(従業員2500人以上、売上10億ドル以上)
・83%の回答者が米国を拠点とする
・TOP5の業界を対象(ソフトウェア、ビジネスサービス、小売、保険、製造業)

業界の現状

また、主要分野の業績やサーバーサイドへの移行、サードパーティcookieの非推奨についても質問しました。

主要分野における企業の業績
ほとんどの回答者が、デジタル機能の強化(53%)と独占的なコンテンツの提供(47%)についてはうまくいっていると回答していますが、マーケティングプロセスの改善(41%)と分析によるインサイトの迅速な生成(34%)についてはさらなる自動化が必要であると回答しています。

サーバーサイド
58%が自社のマーケティングテクノロジーの一部をサーバーサイドに移行することを検討、または実行しています。

cookie
サードパーティcookieの廃止については、29%が何もしない、またはGoogleの動向を待つと回答しています。一方、ファーストパーティデータへの移行(24%)やログインユーザーの状態に注目(17%)、匿名化とセグメント化の新しい手法をテスト(20%)のいずれかを行っている企業も多くいました。組織は、まだこの列車が停車している内に乗り込むべきでしょう。

テクノロジーガバナンス

意思決定の改善とデータ品質がデジタルガバナンスの最も強いメリットであることに変わりはありませんが、ガバナンスに関する最大の課題にいくつかの変化があったことは大変喜ばしいことです。

「テクノロジーリソースの不足」は2021年の14%から2022年は8%にまで減少し、「不正確なデータ」も4ポイント減少して6%となりました。
デジタルガバナンスを実現するには、時間と人的リソースが必要ですが、調査にご協力いただいた回答者は、少なくともデータの検証や活用に必要なテクノロジーを手に入れようと試みているようです。

ObservePointのテクノロジーガバナンス・ソリューションでは、どのようなテクノロジーがどのように導入されているかを理解し、データ収集ツールとそのプロセスが計画通りに実行されているかを確認することができます。

プライバシーコンプライアンス

また、プライバシーに関するコンプライアンスを一般的な業務と位置づけ、関連部署に責任を持たせるという点でも昨年より改善が見られました。
しかし、データプライバシーの問題をチェックするための自動化ツールを導入している人の数には変化がありませんでした。
さらに、回答者の内34%がデータプライバシー技術の最大の課題が何かわからないと回答しています。

ObservePointのプライバシーコンプライアンス・ソリューションは、プライバシー技術のモニタリングで最も困難な部分をサポートしてくれます。
例えば、自動スキャンを実行して正しく実装されていることが確認できたり、CMPが見落とす可能性のあるタグは強調表示されます。

キャンペーンのパフォーマンス

スプレッドシートは今なお王道と言えるでしょう。
しかし、もっと良い方法があります。
スプレッドシートも自作システムも2021年に比べて増加しましたが、これはおそらくエンタープライズレベルの企業がツールを自作する余裕があるためと考えらます。

サードパーティのソリューションがより広く採用されることで、リンク切れやデータの欠損、ヒューマンエラー、トラッキングコードの管理に費やす時間をもっと削減することができるようになるでしょう。

いかがでしたか?
今回は、ObservePointのデータガバナンスに関する調査報告書についてご紹介しました。
ObservePointは、アナリティクステクノロジーのモニタリングや顧客データの保護、信頼できるインサイトを確保するために非常に効果的なツールです。
昨今ますます強まるプライバシーデータやコンプライアンスへの関心・規制に対して、どこから手を付ければいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
少しでも思い当たる節がある方は、ぜひ弊社へお問い合わせください!

エクスチュアはObservePointのテクノロジーパートナーです。
弊社ではObservePointの導入、導入後の活用支援なども行っております。
ObservePointやその他分析ツールなどについてお困りの方はお気軽にご質問・ご相談ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
(本記事はObservePoint社が公表している2022 Digital Governance Reportを翻訳したものです。)

ピックアップ記事

  1. 最速で理解したい人のためのIT用語集

関連記事

  1. ObservePoint

    Webサイトのプライバシー検証 (3/6): 未知のタグやCookieを見つける

    昨今話題に上がることの多いWebサイトのプライバシーやセキュリティに…

  2. ObservePoint

    Webサイトのプライバシー検証 (6/6): 知らない国やドメインにデータを送っている輩を見つける

    「Webサイトのプライバシー検証」と題して、プライバシーポリシーの設…

  3. ObservePoint

    ObservePoint:タグ管理の救世主!サイト監査ツールのご紹介

    みなさん、こんにちは。エクスチュアの鈴木です。今回は、Webサイト…

  4. ObservePoint

    Webサイトのプライバシーポリシー検証(1/6):プライバシーポリシーを設置する重要性

    皆さんこんにちは、エクスチュアの大平です。今回はプライバシーポリシー…

  5. ObservePoint

    今こそCookieについておさらい

    Webサイト運営者にとって、Cookieはマーケティング活動やユー…

  6. ObservePoint

    Webサイトのプライバシー保護対応を確認するための9つのポイント

    みなさん、こんにちはextureの大平と申します。これを見て…

最近の記事

  1. Streamlitを使った簡単なデータアプリケーション作成ガ…
  2. 生成AI機能を活かしたデータカタログ製品「Secoda」を試…
  3. 回帰分析はかく語りき Part2 重回帰分析
  4. 第14回関西DB勉強会-Snowflake Summit参加…
  5. Open Interpreter+VScode+Docker…
  1. Adobe Analytics

    Adobe Analytics: SegmentsAPIを使って大量のセグメント…
  2. Amazon Web Services

    ELB (ALB・NLB・CLB) をサクッと学ぶ
  3. Google Analytics

    Google Analyticsのセグメント機能について②
  4. Segment

    Segmentでデータ管理を一元化する
  5. Google BigQuery

    Treasure DataからBigQueryにデータを移動させる方法
PAGE TOP