ネストLODとは
ネストLODとは「入れ子になっているLOD計算」のことで、
{FIXED : MAX( {FIXED [地域]: SUM([売上])} ) }
のような計算を指します。
集計した値をさらに集計するというイメージです。
今回は2つの具体例を通してネストLODについて学んでいただければと思います!
集計した値の中から最大値を探す
ネストLODでは集計値に集計をかけることができるので、例えば「地域売上高の最大値を求める」ことも可能です。
では実際にTableauで挙動を確認してみましょう。
地域毎に集計された売上高を、さらに集計してそこから最大値を見つけることができました。
しかし隣で示した通り、今回のケースでは
WINDOW_MAX(SUM([売上]))
でも代用できそうです。
ではなぜわざわざ入れ子(ネストLOD関数)を使って集計するのでしょうか。
それは、WINDOW関数に「他の計算式に応用しづらく、ビューを少しでも変更すれば集計値が変わってしまう」という弱点があるからです。
再びTableauの画面に戻り、挙動を確認してみましょう。
ここではサブカテゴリのディメンションを追加してみます。
このように「ビューの変更に関わらず値が一意に決まる」というのが、ネストFIXED関数の強みです。
他にもINCLUDE関数やEXCLUDE関数を使うことで、それぞれの特徴を活かしたネストLOD関数を作成することができます。
特定ディメンションの平均値と全体平均を比較する
次は、少し実践的なテーマで問題を解いてみたいと思います。
問題:オーダー毎の最低利益をサブカテゴリ別に算出し、それを都道府県/地域単位で平均して、棒グラフで示せ。
回答はこちらです。
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