Google BigQuery

GoogleNext 2019レポート:3日目

こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。

GoogleNext2019の3日間が終わりました。

最終日の3日目はキーノートはなかったので、朝からブレークアウトセッションに参加。
その中から、BigQuery関連のセッションを2つ紹介します。

Unlocking the Power of Google BigQuery

BigQueryのアーキテクチャと新機能(アルファ版)についてのセッションでした。

BigQueryのアーキテクチャ

BigQueryのメタデータ管理にはSpannerの技術も流用されるのかーと関心しつつ、新機能「Scripting」のリリースが驚きでした。

動画の22:30過ぎから出てきますが、BigQueryにスクリプト機能が実装されました。
クエリをループしたり、条件分岐でクエリを変えたりなど、従来なら何度も繰り返しクエリを実行する必要があった処理も、ひとつのクエリの中で実行出来る訳です。
プロシージャのような使い方が出来ますね。

例えば複数の会員データソースから同じユーザーを名寄せする処理においてユーザーを識別するキーが重複しなくなるまでクエリを回し続けるなんて処理がSQLだけで出来る事が期待されます。

また、UDFもアップデートがありました。
従来はテンポラリなUDFしか作れませんでしたが、今後は永続UDFもサポートされます。
クエリを実行する度にUDFを書く必要がなくて、UDFを一度宣言しておけば、他のクエリからでも使える訳です。

BigQueryがどんんどん痒いところに手が届いてくように進化します。

Making Planet Scale Geospatial Processing Possible with BigQuery GIS

BigQuery GISとEarth Engineを使って、AIS船舶位置情報+衛星データを元に違法操業してる漁船を見つけ出すという事例です。

BigQuery GIS + Earth Engine

まずAISデータを機械学習する事で、船の動きからその船舶が漁船なのか一般船舶なのかを判定します。
しかし違法操業船はAISデータなんて発信しません。

なので、今度は衛星データの中からAIS信号を発信している漁船と、AIS信号に一致しない漁船を識別して、どこで違法操業が行われてるかというのを見つけ出す事例でした。

BigQuery GISと空間データを使った分析は今後も需要が増えそうです。

漁船とその他の船舶を識別

というわけで、あっという間の3日間でした。

弊社はGCPサービスパートナーです。
来年のGoogle Nextに一緒に参加してくれる仲間を募集しております。
お問合わせはこちらからどうぞ。

ブログへの記事リクエストはこちらまで

ピックアップ記事

  1. 最速で理解したい人のためのIT用語集

関連記事

  1. Google BigQuery

    Tableau×BigQueryをコスパ良く使う方法

    こんにちは、エクスチュア渡部です。TableauでBigQue…

  2. Adobe Analytics

    Adobe AnaltyicsとGoogle Analytics の「生Webビーコン」をBigQu…

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。…

  3. Google Analytics

    Server-side GTMのGAビーコンログをBigQueryにエクスポートして分解する

    こんにちは、エクスチュアの権泳東(權泳東/コン・ヨンドン)です。…

  4. Google Cloud Platform

    VPC Service Controlsで「NO_MATCHING_ACCESS_LEVEL」とエラ…

    こんにちは!はじめに今回、セキュリティ強化の…

  5. Adobe Analytics

    Adobe Analytics: DWHレポートの日付列をBigQueryのDate型として扱う

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。…

  6. Adobe Analytics

    Adobe Analytics: データフィードをGoogle BigQueryのテーブルにロードす…

    ※2019年9月4日追記この記事は情報が古いので、新しい記事を書き…

最近の記事

  1. SnowPro Advanced: Architect 合格…
  2. LangChainのソースコードから実装を見てみる(Chat…
  3. Tableau×Teams連携
  4. AIを使ったマーケティングゲームを作ってみた
  5. Snowflakeや最新データ基盤が広義のマーケティングにも…
  1. Adobe Experience Cloud

    Adobe Summit 2020レポート: Unravel Customer …
  2. Google Tag Manager

    GTMで複数のコンテナに同じ実装をしたい
  3. IT用語集

    Macのプロキシ設定を"簡単に"解説してみた
  4. Tableau

    Tableauで複数のチャートを1シート内で表示する『パネルチャート』の作り方
  5. Google Apps Script(GAS)

    GoogleスプレッドシートのデータをGASで整理する【getRange編】
PAGE TOP