【目次】
・はじめに
・Tableau(タブロー)とは
・具体例〜Excelとの違い〜
・Tableauが今アツイ!
・Tableau製品まとめ
・“学生”にもTableauを勧める3つの理由
・おわりに
・参照元
はじめに
世界で最も早く成長しているBIツールとの呼び声高いTableau。
今回はその特徴について私(ヨナハ)の経験を交えながら丁寧に解説していきたいと思います。
では、早速みていきましょー!!✨
Tableau(タブロー)とは
Tableauとは、ザックリ言うと「データ環境を網羅した最強の分析プラットフォーム」です。
Tableau公式HPによると、
Tableau は、接続からコラボレーションまでをスムーズに行える、最も強力でセキュアかつ柔軟なエンドツーエンドのデータ分析プラットフォームです。データのパワーの活用を可能にして、ビジネスをサポートします。個人で利用できるように設計され、エンタープライズ規模に拡張することもできる Tableau は、アクションを生み出すインサイトをデータから引き出せる唯一の BI プラットフォームです。
これでは少し表現が難しいので、さらに掘り下げて解説していきます。
①接続からコラボレーションまでをスムーズに行う
・通常のBIツールでは実現困難な「データの加工」→「可視化・分析」→「共有」→「意思決定」という流れを無駄なく一元的に管理。
②最も強力でセキュアかつ柔軟
<セキュア>
・Active Directory、Kerberos、OpenId Connect、SAMLなど世界水準の認証をサポート。
・SOX、SOC、ISAEなどのコンプライアンス基準をクリア。
・組織内外での細かな権限に関する設定が充実。
・脆弱性が確認された製品について詳細レポートを送信。
<柔軟>
・PCや携帯からデータを使用したり埋め込んだりすることができる。
・自宅のPC、インターネット上、共有サーバー上などあらゆる場所で使用することができる。
・Windows、Mac、Linuxなどあらゆる環境に対応。
・通常の表データ(xlsx,csv)に加え、地理データ、画像データなど数百種類のデータが使用可能。
※画像はTableau公式サイトより引用
③個人で利用できるように設計
・導入費用がとても安価(10万/年)で、ユーザーの使用形態に沿った料金プランが充実。
・各人にあった公式のトレーニング教材がある。
・Tableauコミュニティーで仲間ができる。
(2019/10/8現在、Tableau Japanでは「ユーザー会」や「DATASaber」という認定制度もあり仲間を作る環境もある)
・公式ラーニングやブログを活用してスキルを身に着けることができる。
※画像はTableau公式サイトより引用
④インサイトをデータから引き出せる唯一のプラットフォーム
※こちらは以下で”詳しく”説明していきます。
具体例〜Excelとの違い〜
まず、Excel上で適当なデータを用意します。
⬇︎(以下はTableauにデフォルトで格納されている商品の注文データ)
このデータをExcelで表現するとこのようになります。
⬇︎(データはあくまで参考であり、ここではグラフの形に注目してほしい)
このデータをTableauで表現するとこのようになります。
⬇︎(画像はサンプルスーパーストアのダッシュボード)
一見、Excelでも問題なさそうに見えますがExcelでデータを扱う際には以下のような問題があります。
・データ量に制限がある(限界は100万行だが、10万行を越えると挙動がおかしくなる)
・データ量が少し増えただけで処理がかなり遅くなる
・対応するデータソースが少ないので、各ツールにログインしないとレポートが見れない
・レポート作成に手間がかかり社内の一部の人間しか使えない(ある程度の専門性が求められる)
・データ更新機能がない
・データを結合するのが困難(異なる部署間での分析ができない)
・グラフや表を使いこなすのに関数の知識が求められる
・単調な可視化、分析しかできない
一方、Tableauではこれらの問題点を全て解決します。
具体的には、
・一億行以上のデータを処理できるので、大量のデータでも高速に処理
・数百個以上のデータソースに対応
・ドラッグ&ドロップでほとんどの作業ができるので誰でも簡単にレポートを作成
・データを更新機能でリアルタイムデータを可視化・分析・共有
(ある保険会社では、現場スタッフがTableauを使い不正を見抜く事で数億円のコスト削減に成功)
・データ結合機能で短時間で複合的なデータに加工
・特別な知識がなくてもTableauがグラフや表を自動作成
(テンプレートも充実しているので初心者でも安心)
・可視化、分析の幅が広い
Tableauのさらに詳しいVizが見たい方はこちら。
「世界トップユーザーが作成したViz」を見たい方はこちら。
Tableauが今アツい!
2019年上半期に発表されたGartnerさんの世界のBIツールTop5では堂々の「1位」、アメリカのベントレー大学が2017年に発表したレポートでは、世界で求人需要が爆発的に成長しているスキルランキングで「3位」(pythonは5位)を獲得しています。
国内では製薬大手のPfizer社では約10万人の社員のうち2万5千人がTableauを利用しており、Yahooやソフトバンクなど大手企業も積極的に導入されているそうです。
さらに、2019年8月にはTableauが九州工業大学とデータサイエンス教育で協力することが報じられ、上智大学や島根大学ではTableauを用いて学内のデータを活用することでExcelではできなかった「革新的な可視化・分析」に成功しました。(詳しくはこちら)
では、多くのBIツールが世の中に存在する中で、なぜ私たちはTableauを選ぶのでしょうか。
それは3つの大きな特徴があるからです。
☆「初心者でも簡単」
→プログラミングの専門知識が不要。使うのはドラッグ&ドロップのみ。
☆「ビジュアライズの種類が豊富」
→データの表現方法は業界最高水準クラス
☆「とにかく安い」
→これだけ充実した機能がありながら料金は年間10万円(学生は無料)
Tableauの実績に関してはトランス・コスモスさんの記事で詳しくまとまっているので見てみてください。
Tableau製品まとめ
<Tableau Prep>
データの結合、クリーニング、変換、共有などを「ドラッグ&ドロップ」で実現。
リアルタイムでデータの変化を確認できるので大きなミスを事前に防ぐことができます。
また、最大の魅力は「データの構造やフローを一目で確認・修正でき他のTableauツールと親和性が高い」という点です。
(Tableau Prepについてもっと詳しく知りたい方はこちら)
※私は業務ではTableau PrepではなくGoogleが提供するBigQueryを使用しています。
※画像はTableau公式サイトより引用
<Tableau Desktop>
こちらが「データの可視化・分析を実現」するもので、Tableau製品の”心臓”です。
私は業務でTableauを使用する時間の95%以上はこのTableau Desktopを使用しています。
様々な形式のデータを読み込み、Tableauから提供されている24種類のグラフを用いて可視化します。
ビューをまとめて表示するダッシュボード機能や、プレゼンテーション機能、ストーリー機能などが用意されています。
また、カスタマイズ可能な計算式や、分析機能、地理情報を生かした機能なども提供されていて多面的な分析を可能にします。
⬇︎(画像はサンプルスーパーストアのダッシュボード)
<Tableau Server>
作成したダッシュボードをどのデバイス(PC、スマホ、タブレット等)でも見れるようになります。
一番の強みは「自社サーバーを用いて安全にデータを共有する」ことができることです。
また、共有だけでなく実際に編集することもできます。
しかし、後述するTableau Onlineに比べて導入コストが高く、自社でサーバーを用意する必要があるので予算が豊富な大企業向けです。
※画像はTableau公式サイトより引用
<Tableau Online>
Tableau Serverとできることはほぼ同じですが「Tableau側のサーバーを借りてデータを共有する」という点で異なります。
特徴としては以下の通りです。
・サーバーの用意やメンテナンスなどが不要なので、コストがかからない。
・Tableau Serverに比べて導入コストが格段に安い。
・回線に依存するので、回線が混雑するとアクセスしにくくなる。
・複数社でTableau側のサーバーを分け合う形になるので、他の企業がパブリッシュしている場合アクセスが悪くなる。
などが挙げられます。
※画像はTableau公式サイトより引用
<Tableau Public>〜おまけ〜
唯一無料で提供されている製品で、簡単なデータからダッシュボードを作成しWEB上で保存することができます。
また自分で作成したVizをブログに埋め込むといったこともできます。
ただし、Tableau Publicに挙げられたものは強制的にみんなが閲覧できるようになるので注意が必要です。
一番の特徴は何と言っても「Public Gallery」で、このページへ行くと世界中の猛者達が作成したVizを閲覧することができるので、見ているだけで楽しむことができます。
“学生”にもTableauを勧める3つの理由
私が学生にTableauを勧める理由は以下の3つです。
①「年間10万円のライセンスを無料で使用できる」
条件は非常に簡単で、学生証の写真と時間割をメールでTableau側に送信するだけです。
学生である期間は全てのオプションを無料で使用できるので、本当にオススメです。
②「就活のときに有利になる可能性がある」
私はまだ就活を経験したことがないのでわかりませんが、多少なりとも他の学生よりは有利になるのかなと思っています。
なぜならデータを扱える人材というのは希少な存在で、会社にもたらすメリットが非常に大きいからです。
さらに現在では中小企業から大企業までTableauを活用している企業が多いので、そこは評価されやすいのかなとも思います。
③「データを色々な形で表現できるようになる」
学生が社会人に比べて有利な点、それは「自由な時間が非常に多い」ことです。
その時間を使ってデータの表現方法を色々試してみたり、資格などにも挑戦したりすることもできるのです。
おわりに
私はTableauと出会ったことで、世界の見方が変わりました。
少し前まで”データ”に関する知見が全くなく、特にビックデータは専門家しか扱えないものなのかなぁと考えていました。
しかし、Tableauに出会ってからはこんなに簡単に「可視化・分析」ができるのかと知り感動しました。
また、普段の生活で何かしらのデータやグラフを見たときには「このデータがあればこんな分析ができるな〜」「〇〇のデータを紐付けたらもっと発展的なことができそうだな〜」「この分析にはこんな感じのデータソースがあるんだろうな〜」なんてことを無意識に考えてしまうほど、データに触れるのが楽しくなってきました。
さらに、自分の生活とは無縁だった公共機関のオープンデータソースの有り難みも感じるようにもなりました。
これから益々情報化社会が加速し、データを扱える人とそうでない人で見える世界が大きく変わることが予想されます。
私はその過渡期にいるのだと考えると非常にワクワクします。
Tableauがこれからも世界を牽引していくのか、はたまた違うプラットフォームや革新的な概念が生まれるのか。
みんなで楽しみながらデータを通して世界を眺めましょう!
この記事を通して「Tableau」に関する理解を深めていただけたら幸いです。
最後まで目を通していただきありがとうございました🙇♂️
エクスチュアは、デジタルマーケティングからビックデータ分析まで幅広くこなすデータ分析のプロ集団です。
Tableauのコンサルティング/導入支援はこちらから。
参照元
.https://www.trans-cosmos.co.jp/special/analytics/tableau.html
.https://webtan.impress.co.jp/e/2019/04/10/32182
.https://webtan.impress.co.jp/e/2019/01/25/31668 https://www.ricksoft.jp/tableau/
.https://www.tableau.com/ja-jp/products/what-is-tableau
.https://www.tableau.com/ja-jp/enterprise-it/security
.https://www.tableau.com/ja-jp/products
.https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ITP/17/tableau1121/
.https://www.tableau.com/ja-jp/products/individuals
.https://www.keywalker.co.jp/tableau/training-course.html
.https://www.tableau.com/about/blog/2014/12/5-chart-types-youve-never-tried-tableau-35281?inline=true#TableauHistogram
.https://www.tableau.com/ja-jp/solutions/customer/tableau-broadens-perspective-university-staff-member-and-promotes-ir-activities
.https://product-senses.mazrica.com/senseslab/tool-reviews/business-intelligence-tools
.https://www.sapjp.com/gb/blog/archives/566
.https://product-senses.mazrica.com/senseslab/tool-reviews/business-intelligence-tools
.https://www.tableau.com/ja-jp/products/techspecs
.https://www.tableau.com/about/blog/2014/12/5-chart-types-youve-never-tried-tableau-35281?inline=true#TableauWordCloud
.https://news.mynavi.jp/article/20190826-883427/
.https://public.tableau.com/en-us/gallery/?qt-overview_gallery=1&tab=viz-of-the-day&type=viz-of-the-day
.https://dev.classmethod.jp/cloud/aws/tableau-desktop-features-matome/
.https://dev.classmethod.jp/business/business-analytics/tableau-server-features/
.https://community.tableau.com/thread/212855
.https://newssdx.kcme.jp/tableau_what_is_tableau_public/
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