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GoogleNext 2019レポート:2日目

こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。

Google Next 2019の2日目のレポートです。

2日目も新しい発表がありました。

プロダクト・イノベーション・キーノートの様子:

発表のうち気になったものが何個かありました。

まず、CloudSQLがついにMicrosoft SQL Serverに対応します。
デモでは、SQLServerでバックアップしたデータをGCS経由でCloudSQLにインポートするだけで、SQLServerをオンプレミス・他クラウドからGCPに一発で移行させてました。
また、Active DirectoryをGCPで運用出来るようになり、ADでGCPユーザーの権限を管理できるようにもなります。
従来Azure環境で運用してたユーザーをGCPに取り込むという路線ですね。
マルチクラウド・ハイブリッドクラウドがますます加速します。

さらに、「!!!」と感じたものだとData Analytics系で発表がありました。

Data Analyltics系の発表では、BigQuery BI Engineと、Cloud Data Fusion。

AutoML Tableの発表もあり、BigQueryのテーブルを指定するだけで、そのデータを用いた機械学習をやってくれます。
去年発表されたBigQueryMLよりも更に機械学習の敷居を下がりました。

個人的には「Cloud Data Fusion」に興味があり、ブレークアウトセッションに参加して来ました。

Cloud Data Fusion: Data Integration at Google Cloud

Cloud Data Fusionは、マルチクラウド・ハイブリッドクラウドにおけるデータの統合を簡単にしてくれるツール。
従来はサードパーティのETLツールや、Dataflow、または自作スクリプトに頼っていたデータ統合がGUIで完結出来ます。
GCP内であればDataprepが使えたのですが、DataFusionはとにかくコネクタが豊富。

Data FusionはGoogleが買収したCDAPがベースになっており、CDAP APIとDataprepが裏で動くことで、様々なデータソースのETLが可能です。

CDAPがベース

例えば、S3やOracle/DB2などのRDB、Kafka、FTPとの接続が可能なので、そこからテーブルデータやExcel、CSVなどをDataFusionで簡単にBigQueryやその他のデータストレージに簡単にインポート出来ちゃいます。

つまり、非エンジニアでもマルチクラウド/ハイブリッドクラウドなデータソースをGCPに統合出来てしまうワケです。

GUIだけでマルチクラウド・ハイブリッドクラウドなETLを実現

スケジュール機能もあり、もはやSQLを使えるデータアナリストだけで従来データエンジニアやITが行ってきたデータソース統合を実装可能。
既存のDataprepは主にGCPオンリーの環境で引き続き使えますが、DataFusionはGCP以外のデータインテグレーションに効きます。

もちろん従来通りガチガチのエンジニアであればDataflowや自社開発によるデータインテグレーションでどうぞ。

このあと私は午後ずっとパートナー向けのセッションに出ており、あまり声を大にして紹介出来るネタがないので割愛します。

夕方には開発者向けのキーノートもありました。

つい先日、円周率計算で31兆桁の新記録をCompute Engineで達成したGoogleのエマ・ハルカ・イワオさんが5億桁の計算をデモしてくれたり、はたまたはコーディングのインデントはスペースかタブかという宗教論争的なネタもあり、会場はだいぶ盛り上がってました。

こんなわけでGoogle Next 2019も2日目が終わりまして、そのあとサンフランシスコ・ジャイアンツ本拠地のオラクル球場駐車場で行われたパーティにも行ったのですが、海辺で風が寒すぎて即帰ってきました。。
来年はもっと暖かい格好で参加します。。

弊社はGCPサービスパートナーです。
来年のGoogle Nextに一緒に参加してくれる仲間を募集しております。
お問合わせはこちらからどうぞ

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