Adobe Analytics

Looker: Sankey Diagramを使ってサイト内フローを可視化する

こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。

今回は、Looker Blocksで公開されているカスタム・ビジュアライゼーション [Sankey Diagram] を使ってLooker上でサイト内フローレポートを作成する方法について紹介します。

Sankey | Looker

弊社はAdobe AnalyticsのDatafeedをBigQueryにロードしてるので、今回もこのデータを使ってサイト内フローを可視化します。

LookerのSankey Diagram

Lookerにカスタム・ビジュアライゼーションを追加する

ビジュアライゼーション追加はこちらの手順に従います。
Admin Settings – Visualizations

[Admin] > [Visualization]を開き、[Add Visualization]ボタンをクリックします。
すると、下記のフォームが表示されるので、ビジュアライゼーションに任意のIDと名前をつけて、ライブラリのURLをコピペして保存するだけです。

カスタムビジュアライゼーションを追加

フローデータを用意する

続いて肝心のデータです。
BigQueryからサイト内フローデータを抽出します。
ささっと下記のようなLookMLを書いてDerrived Table(派生テーブル)作成します。

https://github.com/youngdongk/exture-aa-datafeed-query/blob/master/path_flow.view.lkml
※長いのでGithubに載せておきます。

簡単にSQL部分の解説すると、セッションID別に閲覧したページを順番に抽出して、それを最後に第1ステップ~第3ステップまで抽出して、それぞれのパスビュー件数を指標として出してます。

SQLクエリのところにあるこの部分は:

WHERE
  {% condition date_filter %} hit_time_gmt {% endcondition %}

date_filterパラメータを使って日付フィルタを使えるようにしてます。
この部分と連動してます。

  filter: date_filter {
    type: date
  }

  parameter: date_view {
    type: unquoted
    default_value: "Day"
    allowed_value: {
      label: "Year"
      value: "YEAR"
    }
    allowed_value: {
      label: "Month"
      value: "MONTH"
    }
    allowed_value: {
      label: "Day"
      value: "DATE"
    }
  }

いざ、可視化

Exploreを使って、先程作ったDerrived Tableを表示します。

ディメンション: Step1, Step2, Step3
指標: PathView
日付フィルタ: 任意の期間

Exploreでフローデータを表示

これが元データです。
これにSankeyビジュアライゼーションを適用します。

Sankeyを選択

再び[Run」を実行します。
すると、フローレポートの出来上がりです!

Sankey Diagramでサイト内フローを可視化

なんともお手軽ですね。
これをLookに保存すれば、ダッシュボード内にも組み込めます。

弊社ではAdobeAnalyticsやGoogleAnalyticsのデータを活用したデータ分析基盤の構築及び、LookerやTableauなどのBIツールの導入支援業務を行ってます。
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