Adobe Analytics

イベント前の時間とは-Adobe Analyticsの指標説明

こんにちは。インターン生の市川です。
今回はイベント前の時間を説明いたします。
イベント前の時間とは
ユーザがサイトを訪問し始めてから設定されたイベントを実行するまでの時間を示します。
このとき、使用される指標はサイトがCV(コンバージョン)とするものです。
訪問回数等の指標にしてしまうと、ユーザのサイト訪問直後に「イベント前の時間」がカウントされてしまいます。
時間の分類は以下の通りです。
(a) 1分未満
(b) 1~5分
(c) 5~10分
(d) 10~30分
(e) 30~60分
(f) 1~2時間
以下のユーザ行動例に対して実際に計測されるイベント前の時間を記します。
イベントをA:「1つ以上の商品をカートへ投入」とB:「商品の注文」とするサイトが存在するとします。
そして、あるユーザがショッピングサイトを訪問し、以下のように行動したとします。
8:00 ショッピングサイト 訪問
8:03 商品ページへ遷移
8:07 商品をカートへ投入
8:27 商品を注文
8:30 サイトを離脱
この場合、Aはユーザの訪問開始から7分後に発生したので、(c)に該当します。またBはユーザの訪問開始から27分後に発生したので(d)に該当します。
なお、イベント前の時間の指標を使用することで、サイト内でのユーザの行動を把握することができます。ECサイトの場合CVは商品購入となっていることが多いのですが、新規ユーザとリピータでイベント前の時間(CVに至った時間)に差があるかどうかを確かめるべきです。もしリピータのイベント前の時間が新規ユーザのものよりも短くない場合は、サイトに問題があることを示しています。
次回は離脱リンクの指標について説明します。

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