Tableau

Tableau:累計ユニークカウント数を時系列グラフで表現する

こんにちは、エクスチュア渡部です。
Tableauの小ネタです。「Tableauで累計の個別カウント数を時系列で表現したい」という要望に対応する方法をお伝えします。

例えば、
4/1の購買客:Aさん、Bさん
4/2の購買客:Aさん、Cさん、Dさん
4/3の購買客:Aさん、Eさん
というデータがある場合、

4/1:2
4/2:4
4/3:5

のように、「その日付までに何人が個別カウント出来るか」という指標です。

今回はサンプルスーパーストアのデータを使って、
「顧客名」の「オーダー日」別累計ユニークカウントを実現してみます。
基本的な作り方は一緒なので、是非応用ください。

・手順

実は手順は簡単です。
① 下記のような計算フィールドを作る
{ INCLUDE [顧客名]: MIN(IF [オーダー日]= { EXCLUDE [オーダー日] : MIN([オーダー日])} THEN 1 ELSE 0 END) }

② 列にオーダー日、行に①で作った計算フィールドを入れて、表計算で[オーダー日]を使った累計を選択する

出来ました。(カテゴリ別も出してみました)

・解説

方針は、①で各顧客の最初の購買日なら1を返す式を作り、
②で①の日毎の合計を累計しているということです。

・注意点

時系列の粒度を週別にしたい場合は、
{ INCLUDE [顧客名]: MIN(IF DATETRUNC(‘week’,[オーダー日]) = { EXCLUDE DATETRUNC(‘week’,[オーダー日]) : MIN(DATETRUNC(‘week’,[オーダー日]) )} THEN 1 ELSE 0 END) }

時系列の粒度を月別にしたい場合は、
{ INCLUDE [顧客名]: MIN(IF DATETRUNC(‘month’,[オーダー日]) = { EXCLUDE DATETRUNC(‘month’,[オーダー日]) : MIN(DATETRUNC(‘month’,[オーダー日]) )} THEN 1 ELSE 0 END) }

とLOD式内のディメンションを調整する必要があります。

参考にしたのは、
https://kb.tableau.com/articles/howto/calculating-a-running-count-distinct
です。なかなか思いつかないテクニックですね。。

————-

エクスチュアは国内では希少なTableau Certified Professionalも在籍するTableauのパートナー企業です。
また、Google Cloud Platform、Adobe Marketing Cloudといったマーケティングテクノロジーに精通したスタッフが、
デジタルマーケティングからビッグデータ分析まで統合的にサポートします。

お問い合わせはこちらからどうぞ

ブログへの記事リクエストはこちらまで

Tableau×BigQueryをコスパ良く使う方法前のページ

Tableau:2つの値の比較に便利な「ダンベルチャート」を作る次のページ

ピックアップ記事

  1. 最速で理解したい人のためのIT用語集

関連記事

  1. Tableau

    【手順解説】MacでRedshiftに接続できない時の原因と対処法【Tableau経由】

    はじめに今回は、私(ヨナハ)が実際に業務でトラブったことをシェアした…

  2. Tableau

    【TC19ブログ】セッション紹介:DataRobot×TableauでAIを民主化する

    こんにちは。エクスチュアインターン生の酒井です。11/12(火…

  3. Tableau

    Tableau : IF文の「集計」「非集計」の混在を解決

    こんにちは、エクスチュア渡部です。これから定期的にTableauやGo…

  4. Tableau

    Tableauで検証?Wiiisdomでよくね?

    みなさんこんにちは。エクスチュアの大吉です。Tableauなどのダッ…

  5. Tableau

    Tableau-フィルタの連動

    こんにちは!インターン生の市川です。前回の記事から日が経ってしまいま…

カテゴリ
最近の記事
  1. dbt Fusion使ってみた
  2. Manusを使ってみたうえでManusに感想ブログを書かせて…
  3. SquadbaseとStreamlitでお手軽アプリ開発
  4. [Snowflake Summit 2025] Snowfl…
  5. [Snowflake新機能]AI_AGGを試してみた
  1. Adobe Analytics

    Report&Analytics グラフについて
  2. ブログ

    FABフレームワークで「缶コーヒー」をビジネスマンに売る
  3. Snowflake

    【速報】Snowflake Summit Builder Keynote 要約
  4. ヒートマップ

    クリック・ヒートマップの使い方
  5. ヒートマップ

    Mouseflowの新機能:ヒートマップからフリクションが検知されたセッションリ…
PAGE TOP