Google Cloud Platform

Google Compute EngineのUbuntu VMにスワップ領域を作成する

こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。

今回はGCEのUbuntu VMにスワップファイルを作成する方法についてです。

GCEでLinux仮想マシンを作成すると、UbuntuだろうがCentOSだろうがスワップファイルがない状態で仮想マシンが作成されます。
別にswapがなくても困らないくらい潤沢なメモリを積んでれば問題はないのですが、f1-microタイプのインスタンスで、ちょっとメモリを使う処理をしたりすると、あっという間にメモリ不足になります。

というわけで、f1-microじゃなくてもswap作っておきたい場合は下記の手順で作成します。
なお、Ubuntuでの手順です。16.04と18.04で確認しました。

1. swapファイルの状況を確認する

 
まずはfreeコマンドでswapの有無を確認します。

$ free -m
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:            581         148          90           0         342         336
Swap:             0           0           0

Swap:がゼロになってます。

2. swapfileを作成する

 
それではswapファイルを作成します。
とりあえずサイズは1GBで作ります。

$ sudo dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=1000
$ sudo chmod 600 /swapfile
$ sudo mkswap /swapfile
$ sudo swapon /swapfile

これでswapが作成されました。

3. スワップファイルを確認する

 
作成したスワップの状況を確認します。

$ free -m
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:            581         148          88           0         344         336
Swap:          1000           0        1000

Swap:のtotalが1000になりました。
これで1Gのスワップが出来上がりです。

4. 再起動時にスワップファイルを自動マウントする

 
このままだと再起動した時にswapが自動マウントされないので、fstabに設定を追記します。

/etc/fstab に下記の1行を追加すればOKです。

/swapfile none swap sw 0 0

今回はGoogle Compute Engine上のUbuntuマシンにSwap領域を追加する方法についてでした。
弊社ではGoogle Cloud認定データエンジニアがGCPを使った分析基盤構築や、分析の支援を行っております。
お問い合わせはこちらからどうぞ。

ブログへの記事リクエストはこちらまで

ピックアップ記事

  1. 最速で理解したい人のためのIT用語集

関連記事

  1. Google Analytics

    Server-side GTMのGAビーコンログをBigQueryにエクスポートして分解する

    こんにちは、エクスチュアの権泳東(權泳東/コン・ヨンドン)です。…

  2. Google Cloud Platform

    【GCP】Cloud Workflowsでデータパイプラインの構築を試してみた②実践編

    こんにちは、エクスチュアの黒岩と申します。前回の記事では、G…

  3. Google BigQuery

    【BigQuery】TABLESAMPLE SYSTEMを日本一詳しく解説する

    1. はじめにこんにちは、エクスチュアの大崎です。…

  4. Google Cloud Platform

    【GCP】Cloud Workflowsでデータパイプラインの構築を試してみた①概要編

    こんにちは、エクスチュアの黒岩と申します。エクスチュアブログ…

  5. Google BigQuery

    GoogleNext 2019レポート:3日目

    こんにちは、エクスチュアの權泳東(権泳東/コン・ヨンドン)です。…

  6. Adobe Analytics

    Adobe Analytics: データフィードをGoogle BigQueryのテーブルにロードす…

    ※2019年9月4日追記この記事は情報が古いので、新しい記事を書き…

最近の記事

  1. LangChainのソースコードから実装を見てみる(Chat…
  2. Tableau×Teams連携
  3. AIを使ったマーケティングゲームを作ってみた
  4. Snowflakeや最新データ基盤が広義のマーケティングにも…
  5. 回帰分析はかく語りき Part3 ロジスティック回帰
  1. IT用語集

    【完全版】Tableau(タブロー)って何?
  2. IT用語集

    コロケーション(Collocation)って何?
  3. ObservePoint

    ObservePoint:強力でアツい機能を持つサイト監査ツールの紹介
  4. ブログ

    エクセル関数の基礎
  5. Qualtrics

    Qualtricsで顧客満足度アンケートを行なってみた
PAGE TOP