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【UAとは違う!?】GA4で変更された”イベント”について

はじめに

こんにちは、エクスチュアの岩川です。

以前、こちらの記事でUAからGA4への移行についてお話させていただきました。

またこちらの記事ではGA4にどのような変更があるかを解説しています。

まだご覧になってない方やGA4とUAの全体的な違いを知りたい方は上記記事をご覧いただくことをお勧めいたします。


さて本題ですがUAでは今までセッション・ページビュー・イベントなど取得方法がバラバラでしたが、GA4においてデータの取得方法がイベントへと変更されました。

UAにおいては、イベントに「カテゴリ・アクション・ラベル・値」を設定していたイベントという同名のものは存在しておりましたがそちらとは全く違う”イベント”になっておりますのでご注意ください。

今回はその中でもGA4の肝であるイベントについて解説していこうと思います。

また、実際のレポートの見方や確認方法に関しましてはまた別の機会に記載いたします。

パラメータについて

さてこれからイベントについて書く前に少し補足ですがイベントにはパラメータという付加情報が付随して収集されるものもあります。

どんなパラメータがあるか、パラメータがそもそも必須であるかなどは公式ヘルプに詳しく記載されていますので実装したいイベントについては以下リンクの”イベントの種類“項目から詳細を確認しましょう。

公式ヘルプはこちらから

イベントの種類

他の記事でも少し紹介しましたが、GA4のイベントは主に『自動収集イベント・拡張計測機能イベント・推奨イベント・カスタムイベント』の4種類に分類されます。

それぞれ深掘りしていきましょう。

自動収集イベント

この自動収集イベントはGA4を設置した際にデフォルトで取得されるイベントです。

つまり特別な追加実装や設定をする必要がありません。

今回はウェブにおいてメジャーなものを紹介いたします。

※一覧はこちらの公式ヘルプを参照ください。

session_start

ユーザーがアプリまたはウェブサイトを利用したとき
セッション ID とセッション番号はセッションごとに自動生成され、セッション内の各イベントに関連付けられます。
(公式ヘルプより)

セッションIDを発行するためのイベントです。これにより他イベントが同一セッションであるかが判別できるようになります。

◆ first_visit

アナリティクスが有効になっているウェブサイトまたは Android Instant App をユーザーが初めて訪問 / 起動したとき
(公式ヘルプより)

初訪問である場合に発生するイベントです。初であるかの判別はGA4側が自動で行います。

拡張計測イベント

こちらはウェブサイトまたはアプリで Google アナリティクスを設定し、拡張計測機能が有効になっている場合に収集されるイベントです。

有効にするには、まずGA4の管理画面を開きデータストリームで対象のデータストリームを選択します。

次にイベント項目で拡張計測機能をオンにすることで有効化されます。

こちらもウェブにおいてメジャーなものを紹介いたします。

※一覧はこちらの公式ヘルプを参照ください。

◆ page_view

ページが読み込まれるたび、またはアクティブなサイトによって閲覧履歴のステータスが変更されるたびに記録されます。

このイベントは自動的に収集されます。収集をオフにすることはできません。

このオプションの詳細設定で、閲覧履歴のイベントに基づいてイベントを送信するかどうかを指定できます。この測定オプションでは、pushState、popState、replaceState を検知(イベント リスナー)します。
(公式ヘルプより)

最も有名であろうページビューイベントです。UAではページビューとイベントは別でしたがGA4からはイベントで計測されます。

パラメータ情報も付与されます。

パラメータ名page_locationはページの URL、page_referrerは前のページの URLが収集されています。

◆ scroll

ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に 90% の深さまで表示されたときなど)

イベントによって [スクロール済みの割合] ディメンションが入力されます。
(公式ヘルプより)

デフォルトでページが90%スクロールされた際にscrollイベントが計測されます。

10%、20%など刻んで計測したい場合は別途実装が必要になります。

推奨イベント

推奨イベントは公式側で推奨されているイベントでありますが、別途手動で実装が必要なイベントです。

公式側がこちらで業種別にイベントをおすすめしておりますので業種に合ったものを探して実装するのが良いでしょう。

今回は全てのプロパティにおすすめされているものからいくつかご紹介いたします。

◆ login

ユーザーがログインしたとき
(公式ヘルプより)

こちらはそのままです。ユーザーがログインしたときにイベントを発行しましょう。

◆ search

ユーザーがお客様のコンテンツを検索したとき
(公式ヘルプより)

ユーザーが検索したときに発行するイベントです。

こちらはパラメータが必須です。

パラメータ名search_termで検索語句を収集しましょう。

カスタムイベント

カスタムイベントは完全にユーザー側で実装するイベントです。

上記に欲しいイベントがなかった際に自分で実装します。

注意をしなければならないのがカスタムイベントを先に作成してしまい、デフォルトで用意されているイベントと被ってしまうことで余分に計測してしまったり、想定していない動作をしてしまう可能性もあるということです。

実装したいカスタムイベントがデフォルトに存在するイベントではないか、イベント名が被ってないか、などをしっかりチェックして行いましょう。

公式ヘルプでも以下のような注意喚起がされております。

カスタム イベントを作成する前に:

・作成するイベントが、自動収集イベント、測定機能の強化イベント、推奨イベントのいずれにも含まれていないことを確認してください。Google アナリティクスですでに認識されているイベントを使用すると、デフォルトのディメンションと指標にデータが自動的に入力され、標準レポートが更新されるのでおすすめです。
・カスタム イベント名が予約済みの名前でないことを確認してください。
・イベントの収集に適用される制限を確認してください。
※公式ヘルプより引用


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