Account Engagementティップスを書きます。こんにちは。当社ではSalesforceを導入しており日々の活動に活用しています。当社での自社活用をたまに紹介してくことでご参考となればと考えています。
営業活動の中でも特に大変なのがウェビナーにおけるMAによるメール集客です。Account Engagementは生成AIが搭載されていると宣っていますが実際には存在しないに等しい状態でたまげたのは懐かしい話です(今はSTO以外それっぽい機能は利用してなくてどこにその機能があるかも忘れました)
その状況下で何をしているかというと、ChatGPTなどの生成AIを使うこととなります。モデルの進化も著しく、本当に「それっぽい」メールを作ってくれるので重宝しています。多分このくらいならほとんどの人がやっているかと思いますが私の方で現在行っているのが複数の生成AIを使って同じリクエストでメールの下書きをさせ、それを取りまとめた上で各生成AIが出してきた案の良いところどりをして最終稿とする。というやり方です。
例として以下のプロンプトを打ってみます。

これはブログ用なので前提を書いてますが、実際には以下のようなことを書いています。
「◯月◯日にセミナーを開催します。企画書添付します。以下のLPに集客します。 https://〜〜〜 LPの文章を全部コピペでも送ります。CTRを重視して一般的なベストプラクティスに即した形で集客メールを作ってください。Pardotにそのまま貼り付け出来るHTMLとテキストをください。」
例文での出力結果です。


PardotはAccount Engagementの旧名称ですが、こっちの方が生成AIさんはよく理解してくれる気がする(経験上)のであえてつかっています。ここで出てきたHTMLをAccount Engagementでのメールテンプレートビルダーの中でHTMLのコンポーネントにコピペするとこんな感じになります。

CTAのボタンがテキストでなくボタンになっていることがわかります。他にも好きにスタイルはリクエストできるので、よく届いてくるような装飾されたメールにすることも可能です。(メーラーでプレビューがすぐに表示されず、読み込みボタンを押さないと読み込まれないようなメールはよろしくないようなので、ほどほどが大事だとは思います)
ちなみに時々Account Engagementで通らない要素を入れてきたり、余計なclassを入れてきて「それは使えません」など言われますがエディタ上ですぐに直せるレベルです。
ここから本題です。同様のリクエストをClaudeに投げてみます。「とりあえずテキスト」と言っているのは、文言のブラッシュアップをしたいからHTMLで出す必要が無いからです。

出力結果は以下です。

この出てきた内容は一切見なくていいです。ただコピペしてChatGPTに戻します。

こうすると、今度はChatGPTで内容をブラッシュアップしてHTMLを吐き出してくれます。
このように、複数の生成AIで意見を出させて磨くことをこの記事内ではタイトルにある「マルチエージェント」と言っています。
私が実際にやっている方法としては、まず一番リーダーとなる仕切り役をどの生成AIにするか(例:ChatGPT)にして、考える用の生成AI(例:Claude、Gemini)を定義します。まずはChatGPTに要件を伝えて案を考えさせ、同じリクエストをClaudeとGeminiに行って案を出させたうえでそれぞれChatGPTに食わせてブラッシュアップをさせます。
これだけでも結構熟考した感じのメールが出来上がるのでおすすめです。所要時間はAccount Engagementの設定を含めても全部で1時間くらいでしょうか・・・
キモとなるのは、最初に読ませる「企画書」になります。これは生成AIだけじゃなくて人間の方でもしっかりと目的や内容を磨いたうえで作っていくとよりその後が楽です(生成AIの回答がズレないから)
ちなみに蛇足ですが、LPの作成も同様の方法でできてしまいます。レイアウトテンプレートに反映させる前提ですがHTMLコピペでLPも作れます。
生成AIどう使うの?の参考になると幸いです。
エクスチュアではマーケティングテクノロジーの活用を伴走支援しています。ご興味を頂けましたらぜひお問い合わせください。





