こんにちは、エクスチュアの黒岩です。
Snowflake Summit2025もついに4日目が終わってしまいましたね。
参加された皆様、今年のサミットはいかがでしたでしょうか。個人的には、各ブースで入手できるノベルティが去年より減っていた印象でとても悲しかったです。。(ですよね?)
冗談はさておき、2年連続参加だったため周り方に慣れていたこともあり、私は非常に充実したサミット期間を過ごすことができました!会期中にお話ししていただいた皆様本当にありがとうございました。
3日連続で投稿したSnowflake Summitレポートに続き、本日は最終日のレポートとなりますが、最後のレポートはブースを回っていて気になった製品を1つ取り上げて記載しようと思います。少しマニアックな製品ではあると思うので、少しでも興味を持ってくれる方がいるといいなあという思いで執筆します!
Day1~Day3のレポートはこちら↓
Capstorm
参加者の皆様は、Capstormという企業のお話しはお聞きになられたでしょうか。
ブースはSouth入口の右端あたり(Atlan様付近)にあり大きく目立つとはいえませんでしたが、屈強な社員さんが立っていたことから印象に残り、且つ内容も弊社の業務で使用できそうなものだったため、フラッと声をかけてみたのがきっかけでした。
会社概要
項目 | 内容 |
会社名 | CapStorm, LLC |
設立年 | 2011年 |
創業者 | Greg Smith Mary Smith |
主要製品 | CS Assure CS Enable CS Managed CAPSTORM_SALESFORCE_CONNECTOR_FOR_SNOWFLAKE |
事業内容 | 外部DWH製品へにSalesforceデータのバックアップ、レプリケーション、復元、マスキング、ガバナンス機能の提供 |
事業概要に簡単に記載をしていますが、SnowflakeやAWSへSalesforceデータをUI上の設定だけで転送することができるツールとして紹介されていました。また、CAPSTORM_SALESFORCE_CONNECTOR_FOR_SNOWFLAKEという、SnowflakeのMarketplaceから使用できるコネクタを2ヶ月間にリリースしたばかりということだったので、今回はこのコネクタを使用してみたいと思います!
なぜこのツールが気になったのか
弊社でも、Salesforceのデータを活用していてDWHに集約したいというお客様の要望が非常に多いです。
ELT製品を導入していればSalesforce専用のコネクタが存在する場合もありますが、製品によってはニアリアルタイムでの取得が難しい場合や、そもそもこのためにELT製品は導入できないといった場合ももちろんあり、APIで取得するスクリプトを実装することもあります。
そんなペインを解決してくれそうな文言がブースに書いてあったため、これは期待できるか!?と気になった次第です👀
利用料金について
CAPSTORM_SALESFORCE_CONNECTOR_FOR_SNOWFLAKE は、月額$1,000から利用可能であり、データコピーの件数に応じて従量課金が発生する仕組みとなっています。
個人的にはちょっと高いかなと思ったり。。

実際に触ってみる
文章だけだとイメージが湧かないと思うので、実際に試していきます。
SnowflakeのMarketplaceで14日間のフリートライアルがあると教えてもらったので、その方法で始めてみます。
①Snowflake Marletplaceから検索、インストール
左メニューから、Data Products→Marketplaceに移動し、検索バーで「Capstorm Salesforce Connector」と検索。

14 day trialと記載されていることを確認し、Start trialをクリック。

App Replicatingと表示されてから10分ほどすると完了メールが届き、Start trialをクリックするとセッティング画面に遷移します。

以下画像は、Snowflake MarketplaceからCapStormのSalesforce Connectorを初めて利用する際に表示されるセットアップ画面です。Snowflake内にCapStormアプリがインストールされ、Salesforceと連携するために必要なSnowflake権限の付与と、外部サービスとの接続設定をここで行いますので、それぞれGrantとReviewをクリックしてください。

Launch appをクリックして、手順1は完了です!

②CapStormのセッティング
左メニューの「Setup」をクリックし、各項目を入力していきます。Test Salesforce Credentialsをクリックして、緑色のチェックマークが出ればOKです!


接続に成功すると、以下のようにsalesforceのオブジェクト一覧が出てきます。
選択したものだけに取得対象を絞ったり、どの頻度で連携するかの設定が可能です。最短で5分毎に連携が可能ですね!

Run nowにチェックを入れて、ScheduleボタンをクリックでOKです。

するとジョブが開始され、終了するとHome画面にはJob Historyとしてジョブ名の表示やログファイルをダウンロードすることができるようになっています。

③Snowflakeでのデータ確認
それではSnowflakeを確認してみます。
セッティング画面で使用したロールに切り替えてデータベースを確認してみると、CAPSTORM_SALESFORCE_CONNECTORというデータベースが作成されています。
Salesforceへの接続の際に使用された設定を管理するCONFIGスキーマも作成されていますが、データはSALESFORCEスキーマの中のテーブルとして正常に格納されていました!

おわりに
今回Snowflake Marketplace経由にて、CapStormのSalesforce Connectorを実際に設定・動作確認してみることで、Salesforceデータの連携が想像以上にスムーズかつ安全に行えることを体感できました。
従来は、SaaS型ELTや自作スクリプトによって実現していたデータ連携も、CapStormのような自己管理型・リアルタイム対応の仕組みを使うことで、ガバナンス・セキュリティを保ちながらの運用が可能になります。特に、Snowflake内に自動生成された専用データベースやスキーマ(CONFIG/SALESFORCE)にデータが格納される仕組みは、「Snowflakeネイティブで完結する」という一貫性を感じました。
料金体系もシンプルかつ明確で、予算上限も設定されているため、コスト面の予測がしやすい点も企業導入のハードルを下げてくれるかと思います。是非気になる方は無料トライアルでお試しください!